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詩集  作者: 勒枢薇朧
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二重人格

昼は、世間に阿り、仮面を被りて、作り笑いを浮かべる。

夜は、心の澱を晒し、慟哭する。


二つの魂が、一つの肉体に押し込められ、互いに求め合い、憎しみ合う。

まるで、私の心のようだ。

光と闇、善と悪、天使と悪魔、生と死。

それらは、常に私の中でせめぎ合い、私を苛む。


鏡に映るは、もう一人の私。

それは、私であり、私でない。

それは、私を愛し、私を憎む。

それは、私を求め、私を拒む。

ああ、何と滑稽なことか。


二つの心が、一つの身体に宿り、互いに求め合い、憎しみ合う。

それは、愛なのか、憎しみなのか。

それは、希望なのか、絶望なのか。

そんなものは、どうでもいい。


答えは、闇の中。

答えは、夢の中。

答えは、心の奥底。

答えは、私の中に。

しかし、それらは、全て曖昧模糊として、掴みどころがない。

まるで、この世の全てが、幻であるかのように。

私は二重人格だ

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