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(๑• ̀ω•́๑)✧ドヤァ
……と半年ほど前の私は思っていました。
このエッセイを上げて数日後、ふと気になったのです。
『“ほぼ全てアニメで誤差5点以内に収まった”って言ったけど、実際どれ位の割合なのん? 具体的な数字は?』と。
2020年春、私が最終話まで見たアニメは12作品。
全147話ありましたが、毎話誤差5点以内に収まることが多く、5点以上になったとしても1〜2点の超過or未満だったので、『ほぼ全て』と認識していたのです。
しかし改めて調べてみたところ、147話中、5点以上の誤差があった話数が43ありました。
約29.25%の確率で私の所感としての『面白さ』から大きく外れています。
つまりこの〈面白さ指数計算式〉の“確からしさ”は70.75%
これでは『大半』と言うことは出来ても『ほぼ全て』とは言えません。
先ずは具体的な根拠も無いまま、嘘・大袈裟・紛らわしい誇張表現があった事を認め、ここにお詫びします。
ごめんジャロ(〃・д・) -д-))ペコリン
さて、間違いがあったのなら、それを認めた上で改善しなければなりません。
前述したように、2020年春アニメにおける〈面白さ指数計算式〉の“確からしさ”は70.75%
そしてさらに細かく言うならば、平均誤差は ±4.22点でした。
私はこの“確からしさ”を90%以上に、そして平均誤差を ±2.5点以内にすべく、計算式の改善に着手しました。
先ず、誤差5点以上になった43話を分析したところ、『所感の面白さ』と比べて、『面白さ指数』が5点以上“超過”している事が多く(超過27話・未満16話)、更に詳しく見ると、超過しているものは“シナリオ・作画動画・演出”の三要素を合計した『B値』の段階で『所感の面白さ』に近く、“演技”要素を加える事で誤差5点以上となっていました。
これは私が思っているよりも、“演技”が面白さに与える影響は低いと言う事です。
しかし影響を下げ過ぎても、今度は“誤差5点以内未満”が増えてしまいます。
検討した結果、超過を減らして未満を増やさないよう
(y+37)を(y+30)に
(y′×4.7)を(y′×4)に変更しました。
更にもうひとつ、“演出”に関して。
これまでは演出評価点から70点を引いた値、『x値』がマイナスだった場合、それをそのまま『面白さ』に反映していたのですが、〈面白さ指数計算式〉を実用するうちに、いつのまにか
『口以外動いてないカットなのに長過ぎる。でも面白さを1点マイナスするほどじゃないなぁ…』
などと考えながら採点する様になっていました。
これは〈面白さ指数計算式〉の方に私の思考を合わせてしまっているという本末転倒な事態です。
つまり
0≧x =ix
ix+A=B
という計算式も、私の『所感の面白さ』を反映するものではなかったのです。
そこで、取り敢えず『x値』が正数であれ負数であれ
x ×0.33+A=B
とする事にしました。
以上の変更点を加えた上で、2020年夏アニメの視聴&採点を始めました。
私が1クール見続けたアニメは15作品。全181話でしたが、5点以上の誤差があったのは51話。
内訳は“超過”が30。“未満”が21です。
〈面白さ指数計算式〉の“確からしさ”は71.82%
前期とほぼ変わっていません。1.07%などそれこそ誤差の範囲です。
平均誤差は ±3.83点。平均で0.39の差は成果と言えるかもしれませんが、未だに誤差5点以上を超過している話数の方が多く、更なる改善が必要でした。
しかしこの計算式、以前書いたようにそれなりの根拠があり、これ以上の大きな変更にはやや疑問を感じました。
“確からしさ”と平均誤差の数字からも、完全に的外れな計算式というわけではないはずです。
そこで、どういう作品で誤差が大きくでているのか検証してみました。
すると2020年春・夏の2クールで、私がすごく面白いと思って見ていた作品では誤差が2点以内で収まっているのですが、『そこそこ・まあまあ』と思って見ていた作品では誤差が大きくなりがちだったのです。
これは、私自身の“採点基準の曖昧さ”に原因があるのではないかと思いました。
だとすれば、曖昧になる要素はふたつ。
“シナリオ”と“演出”です。
“作画・動画”と“演技”は、『すごく上手いアニメーション』や『すごく上手い演技』を絶対基準の100点としておけば、採点に大きなブレは出づらい。単純比較がしやすい要素なのです。
他方、“シナリオ”と“演出”は絶対基準をおけません。
作品ごとにジャンルも違えば目的も違う。コメディ作品なら笑わせようとする目的があり、ホラーなら怖がらせようとする目的が、アクション物なら視聴者をエキサイトさせようとする意図があります。
そのため、それぞれの作品で“シナリオ”も“演出”も方向性が違い、単純比較が出来ないのです。
そこで私は“シナリオ”と“演出”というものを改めて考察し、何がどの程度の加点、あるいは減点対象となるのかを明確にしてみようと思いました。
先ず“演出”について。
以前書いたように、私たち一視聴者にとっての“演出”とは、絵コンテ・レイアウト、SEやBGMといったものでしょう。
これらの要素を考えていくと、“演出”の第一の目的は『画面に飽きさせない事』だと言えます。
アニメが映像作品である以上、視聴者が画面に飽きてしまったら負けなのです。
そして画面に飽きさせない技術とは、同時に『視聴者の目を画面に釘付けにする技術』でもあります。
作っている人は、どちらかというと『飽きさせない事』よりも『画面に釘付けにする事』を主眼としているのかもしれません。
なので、映像として印象に残るカット・シーンを加点。見ていて飽きるような単調な映像は減点として考えます。
具体的に飽きる映像とは『動きがない映像』『同じアングルのカットが続く』『同じカットを使い回す』などでしょうか。
低予算アニメでは本来絵が動くべきシーンで、絵は動かさずにカメラを動かすという演出がよくありますが、これは加減点無しと考えます。
そして“飽きない映像”とは上記の逆、『動きのある映像』『様々なアングルのカットが続く』『同じカットを使い回さない』『止め絵のカメラワークを多用しない』ということになります。
それ以外にも、画面に奥行きを感じさせるレイアウトであったり、視聴者の目を引くモノをインサートしたりというのも、画面に飽きさせない工夫なのでしょう。
以上を踏まえた上で、原点を70点とし、加点上限を15点、減点下限は無しとして演出評価点をつけます。
その上で、派手なアクションシーンや印象に残るカット・シーンなどがあれば、更に加点します。
では以下、少し具体例を挙げてみます。
そしてここからWARNINGです!⊂(`・ω・´)⊃バッ
以下〈トニカクカワイイ・1話〉〈無能なナナ・1話〉〈憂国のモリアーティ・4話〉の若干のネタバレを含みます。ネタバレは許さんという方は、ここでお引き取りください。
⊂(`・ω・´)∩バッ ⊂(`・ω・´)⊃バッ ∩(`・ω・´)⊃バッ
まずは〈トニカクカワイイ〉第1話。ヒロインが、事故で大怪我をした主人公を気遣う言葉をかけるシーンで、主人公が言葉で応えるのではなく、代わりに自身の血でできた血溜まりを踏みつけるというカットを入れる事で、主人公の心情を、映像として表現していました。
これは印象に残るカットですし、直感的にキャラの心情を読み取れ、映像としての『面白さ』に繋がるので、2点の加点としました。
上で挙げたものは分かりやすい演出なのですが、“演出”には『瞬間的な面白さ』を狙ったものだけでなく、『持続的な面白さ』を狙ったものもあるようです。
〈無能なナナ〉1話において、〈ナナ〉が『心が読める・心が聴こえる』という台詞を口にするシーンでは、〈ナナ〉の後頭部を写すアングルを使い、顔を写さない様になっています。
これは〈ナナ〉が“嘘をついている”という伏線の演出なのでしょう。
原作を読んでいたので知っていましたが、初見だったならこの演出に気づくことは出来ませんでした。
このような演出は、繰り返し見るときの『面白さ』に繋がるのですが、この計算式は初見での面白さを重視したものなので、『気づけたら加点』と考えます。
最後に音に関わる演出も挙げておきます。
〈憂国のモリアーティ〉4話。序盤、ベルファー子爵とモリアーティ兄弟の晩餐シーンで、シーン冒頭にベルファー子爵がワインを飲む音が入ります。
その後も何度か食べる音、飲む音が印象的に入りますが、それが終盤の“仕掛け”の伏線になっていました。
視聴中、ずっと引っかかっていた音の意味が、一瞬で理解できる面白さがあり、5点の加点としました。
それ以外にも、色々なシーンを盛り上げるBGMというものも加点対象となります。
演出の評価基準は大体こんな感じでしょうか。
では次は“シナリオ”について。
と思ったのですが、長くなったので分割します。
シュバツ =͟͟͞͞ ( ˙꒳˙)