遊具とランナーと飲み屋街
E県 M市
街の中心から少し離れた場所にある飲み屋街
20:00を過ぎた辺りから少し賑わい始める
どの建物も電飾がキラキラしている
どの地域よりも
煙草の匂いが充満して咽そうになる
客引きが近くに寄ってくる
目はなぜか中身がないように見える
足早に通り過ぎ道の先を進んでみる
5分くらい真っ直ぐ歩くと少し大きな河川敷に出る
ぼんやりとした街灯がちらほら見える
すごく暗いけど落ち着く
川のせせらぎが聞こえ少し並木の匂いを感じる
まるで別世界にいるようだ
河川敷を少しだけ歩いてみよう
まるでマラソンに参加するかのように一生懸命走る人とやたらすれ違う
何処となく苦しそうな顔をしているけど活き活きしている
追いかけてみようか…
いや、やめておこう
3分くらい歩くと公園が見えてきた
懐かしい遊具が多々ある
よく小学生の時に遊んだなあ
いつからあの時のような無邪気さがなくなったんだっけ
よく分からない
でも、間違いなく私に原因があるのだけど
携帯にLINEのメッセージが入る
「お疲れ様です。21:00に予約が入りました。」
携帯を閉じてまた来た道を戻る
また今日もこの無邪気な気持ちを押し殺して働くとしよう
飲み屋街に戻るとまだ煙草の匂いが充満していた