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第七話 七武衆 出陣

東京都庁・指令部

日本軍は東京を統治していた五代が戦死したため指揮系統が混乱していた。都庁では次の将軍を決める為に会議が行われていた。

「将軍が戦死なされてこの様か・・・」

士官の一人がそう呟いた。今、会議室ではテロや反乱が起きた後の画像が投影されている。ナイトメアが復活してから各反乱勢力が活発化しているのが原因だ。

「どうにかならないのか?」「どうにかなればとっくにやっている」と言い争いが始まろうとした頃・・・

ドォン!

「都庁に何者かが侵入、迎撃部隊は迎撃を開始せよ!」


六機のセルクがリニアライフルを目標を向けて、一斉に攻撃を開始する。

「う〜ん、その対応は間違ってはないけど・・・35点?」

深緑の戦闘機は攻撃を難なくを回避、そのままビームバルカンを連射し六機のセルク部隊を中破に留め、進行を続ける。

「ここは私達、五代親衛隊が受け持つ!」

その機体はセルクではなく「ファング」五機の編隊

「おっ!出てきたな」

深緑の戦闘機は次第に人型に姿を変えていく、日本の鎧の様な機体が姿を現した。

「あなたは七武衆の藤堂ですね?」

「いかにも!諸君の力を見たい、手合わせ願えるか?」

その言葉を聞いて一機のファングが前に出る。

「私達もここまでされては納得いきません。行きます」

「ふっ、感謝する」

深緑の機体は単身で五機のファングに接近、刀型の武器「月下」を取り出しファング一機の両腕を切断、だが深緑の機体はファングに囲まれていた。

「甘い!」

「月下」を巧みに扱い三機のファングを戦闘不能に追い込み、残り一機も左腕と頭部を失っている。そして「月下」コックピットに近づける・・・

「そこまでだ!」

一人の少年がその機体を制止する。

深緑の機体は「月下」をファングのコックピットに向けたまま止まる。

「おおっ!トオル!」

一人の男が深緑の機体から出てくる。トオルは呆れながらも降りてくるのを待つ。

「「螺旋」を持って来るのはいいけど、僕の「バリスタ」を持って来てって頼んだよね?」

「来るよ、来る。来週に紗枝さんも一緒に・・・」

トオルはため息を吐く、その最中青紫の機体が降下してくる。

「あれぇ〜、もう終わり?」

「「斬電」まで白河?」

「正解〜」と大きな声が斬電から聞こえてくる。全然状況が把握できない五代親衛隊はトオルに説明を求めた。


「と言う訳で今度から僕がここの将軍に就任します。」

トオルは会議室で堂々と宣言した。これに意見が賛成派と反対派に別れた。

賛成派は一年前にナイトメアのリーダー、一ノ瀬渚を捕まえたと言う実績と高い身体能力や「バリスタ」の操縦技術力などを評価した上での事だ。

反対派の理由は若すぎると言うのが最大の理由だった。

だが藤堂や白河の後押しにより、トオルは無事将軍に就任した。


「はぁ〜」

渚は区役所の食堂でコーヒーを飲みながら深いため息を吐く、テーブルにはパソコンが置かれている。

「どうした?ため息なんて吐いて」

「昨日・・・」

「昨日?」

「昨日、亜里亜に五時間ぐらい説教された挙句、「私の機体を直しなさい」って言われて仕方なく応千に協力を求めても八時間かかった上に作戦プラン立てるのに十時間かかって一時間しか睡眠とってないんだよ!」

「だったら、今から寝れば?」

「そんな事できるか!」と言いながらパソコンのある動画を見せる。その動画にはトオルが映っていた。

「トオルがどうした?」

「戦死した五代に変わり就任した新しい将軍だ」

「トオルがか・・・」

しばらくの沈黙、渚は黙々とパソコンのキーボードを叩き続ける。そこには「紅月」「蒼月」「月島」「焔」の機体データが表示されていた。

「由井、今度の戦いちょっときついぞ」

渚はそれだけ告げると席を立ち、姿を消した。

七武衆

日本軍最強の部隊で部隊名通り七人で編成されている部隊、提督直下の部隊。普通の指揮系統では違う系統で動いている。

機体説明

RS−EN「螺旋」

七武衆の一人、藤堂の専用機。接近戦に特化している。機動性は「紅月」に劣る。「紅月」「蒼月」と同じく変形機構を搭載している。機体カラーはセルクと同じでオリーブグリーン

装備 対人型機動兵器刀「月下」、ビームマシンガン

ZA−DN「斬電」

七武衆の一人、白河の専用機。重装甲で機動性は通常のセルクに劣るもののかなり高い耐久性を持つ、「蒼月」の大型ビームキャノンの直撃にも耐える事ができる。機体カラーは青紫

装備 四連ビーム砲、多目的ミサイル、全方位リニアガン

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