最終話 いつもの 日常
紅月は艦内に潜入、多少の迎撃はあったものの両脚部を失う程度で済み、渚はそのまま紅月を乗り捨て、炎龍のブリッジへと駆け抜けた。
「由井、大丈夫かい?」
「あぁ、なんとか。それより俺の機体は?」
トオルは指差し、首を横に振る。そこには朽ち果てたバリスタ改と蒼月が存在した。そして炎龍は健在
「俺達の負け・・・か」
由井とトオルはうなだれた
「お久しぶりです、父上」
渚は一礼する。
「久しぶりだな、我が息子よ」
提督も態度を変えずに言う
「あなたにお聞きしたい事があります」
カチャッ!
お互いにゆっくり銃口を向ける。
「よかろう」
「なぜ三年前・・・東京を壊滅させたのですか?」
「くだらない事を」
「くだらない?そうですよね、貴方にとって東京が邪魔だったいや母さんが邪魔だった。たったそれだけの理由でどれだけの人が死んだと思ってるんですか!」
怒りのあまり引き金を引きそうなる渚。それにたいして態度を変えない
「貴方は罪を償うべきだ!」
「私が罪だと?それは弱い者の言い訳だっ!」
「弱い者?言い訳?あなたって人は・・・でも全て忘れさせます。」
「何?」
渚は応千に渡された物を取り出す。
「貴様っ!なぜそれを!」
「僕はあたなの息子です。だから昔これの設計図を暗記したんです、でも記憶が曖昧で未完成ですが一回だけなら使えます」
応千から渡された物・・・それは一年前に提督がトオルに使わせた記憶抹消機
「罪を償うなら死んだ方がましだ!」
提督は自分の頭に銃口を向ける。
「貴方って人はっ!」
渚はそのまま駆け寄る
バァッン!
炎龍の艦内に銃声が鳴り響いた。
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あれから一年
トオルは七武衆からの強い推薦により無事に日本軍を提督に就任。名前も元の自衛隊に戻し日本の復興に力を尽くしていた。
由井と恋那は恋那の両親を探す為、世界各国を旅している。
ロフティとサリーナはファリナの三人はトオルからの強い願望で世界の紛争鎮圧に勤めていた。
渚と亜里亜は・・・
「今日は学校じゃないのか?亜里亜」
渚は欠伸を噛み殺しながら制服姿の亜里亜に言う。
「いいじゃん、別に」
「よくない、トオルのおかげで学校行けてるんだからな」
「学校か・・・渚と一緒に行きたかったなぁ〜」
「我がまま言うな、俺は今日も父う・・・じゃなかった親父の居る病院に行くから遅くなるぞ」
渚は馴れないスーツを着て、トーストをかじる。それを眺める亜里亜
「ん?なんか付いてるか?」
「ううん・・・平和になったんだなって」
「熱でもあるんじゃないか」
「もう、なんでもない。行って来ます」
亜里亜は少し怒ったふうに外へ出る。渚はただそれを見送る。
「平和になった・・・か」
何処までも広がる大空を渚は見つめた。
「父さん、貴方がやった事は許せないけど・・・平和になれた事は感謝しています」
曖昧な終わり方になってしまいました・・・
ここまで読んでいただきありがとうございました。