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第十三話 三県 同時 進行

千葉県を開放して一週間。ナイトメアは勢いに乗り北上に向けて進軍した。反乱組織が惜しみない協力で進軍もスムーズに進んだ。

「零番隊は秋田県周辺を、壱番隊は岩手県周辺を」

そのため渚は前線に赴くことなく指揮だけに集中する事が出来た。渚達・本陣は宮崎で陣を敷いていた。

「弐番隊は山形県に進軍、超圧縮波動砲の使用を許可する!」

『了解!』

陸上戦艦「無頼」のブリッジ部のモニターに各県の戦況が映し出されている。そこに居るのは応千と恋那を含めた数十人

「零番隊は二手に別れて進軍、壱番隊は転進」

渚は常に絶え間なく指示を出す。これだけ部隊を展開させてる訳だ、死傷者だって出るわけだから本陣も忙しい

「山形県に医療班の一部を向かわせろ!増援?とりあえず陣形は崩すな!」

渚はこめかみに手を当てる。

「渚、「カウラ」が一隻出せるぞ!」

応千の叫び声、渚は「セルク改の部隊を向かわせろ!」と指示を出す。渚は恋那を呼び止める。

「恋那、今から特務隊は零番隊の後方支援に向かってくれ!」

「はい、兄さん」

渚は苦笑した。

「兄さんて呼ばなくていいんだぞ?普通に渚で」

だが恋那は首を横に振る

「偽りの記憶でも一時期は私達は兄妹だったんです。呼ばせてください。兄さんって」

恋那は笑みを浮かべる。渚は苦笑し指揮に没頭した。


「二番機と三番機は私と共に切り込みに出る、他の機体は後方から援護、いいな?」

「了解」

刀型の武器を持つ三機の機体。中央にはファリナの乗る月島

日本軍所属のセルクは次々と斬り倒す。三機の連携は完璧と言ってもいいだろう。


「クリスは私と、他の三人はポイントBに移動。他の機体は後方支援、現段階はこれ以上に命令が出てないわ!」

「了解」

零番隊・ナイトメア総帥、渚の直下部隊。ナイトメアの中でも壱番隊と並ぶ最強部隊の一つで同じく連携も完璧、問題はない


由井率いる弐番隊は圧倒だった。ファリナや亜里亜みたいな連携ではなく力で強引に押す戦法を取っている。やはりナイトメアの切り札・超圧縮波動砲が戦況をひっくり返したのだろう。

現に弐番隊と山形県そこの反乱組織を含めて300弱で日本軍は900、戦力差は三倍だったが今では降伏や敵前逃亡する者が現れる始末だ。

「こちら弐番隊、敵本部の降伏確認、新たな指示を仰ぐ」


「応千、「無頼」を一隻だけ山形県に向かわせてくれ、救援物資を積ませてな」

「じゃあ山形県は・・・」

「あぁ、終わったみたいだ。後は民間人を助けるだけだ。」

応千は頷き整備班に指示を出し、本陣から一隻だけ「無頼」が離れていく

渚は艦橋に座る。ちょうど恋那がモニターの一角に移って居た。

「特務隊、発進します」

「亜里亜を頼むぞ」

恋那は「はい」とモニター越しでそっと微笑むと通信を切り、出撃して行った。


「こちら壱番隊、本部の降伏を確認」

壱番隊、ファリナの部隊からの通信

(思ったより早かったな)

ファリナは月島の中で安堵の息を漏らした。幸い戦闘不能に追い込まれた機体はあったものの死亡者が出なかったそれだけでも功績だ。


零番隊が居る秋田県も勝敗が決しようとしていた。それに特務隊が向かっているのだ、勝利は目前。渚は「無頼」を手配し秋田県へと向かわした。


時刻は午後六時

三県同時進行は無事成功を収め、渚は「無頼」の一部屋を利用し作戦プランを確認、そのまま眠りについた。

機体説明

「紅月甲壱飛翔式」

パイロットの負担を考慮し、新たな頭部と右腕さらに後部に大型ブースターを装備する事でより超圧縮波動の使用回数が増えた。

「蒼月・ブラスター型」

遠距離型超圧縮・超圧縮波動砲を装備した機体で、「紅月」と違い回数制限がある。

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