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第九話 紅月 勝利

都庁から左方向に攻めている亜里亜の部隊だが状況は最悪、ランカ、ミュン、マリの各機は戦闘不能、残る亜里亜の「エッジ・ナイト」とクリスも乗る「ファーサー」。だがクリスの機体は左の腕部を破損している。相手は七武衆の一人、白河の乗る「斬電」

「亜里亜隊長、ここは時間を稼ぐ事に専念しましょう。今の私達では無理です。」

「そうだけど、時間稼ぎもできるかどうか分からないのよ?」

「ですが!」

再度、「エッヂ・ナイト」は大型クローを向ける。そして「斬電」の腕を掴む。

「詰まんないよ〜、これじゃ、弱いものいじめだよ」

「斬電」は掴まれた腕を振りかぶる。

ガァン!

衝撃と共に「エッヂ・ナイト」は仰向けに倒れる。さらに「ファーサー」も仕掛けるが同様に投げ飛ばされ仰向けに倒れる。

「私達じゃ勝てない?」


「応千チェックは?」

「できてる」

渚は応千から許可を貰うとパイロットスーツを着こなし、搭乗する。

「「紅月甲壱型」出るぞ!」

左腕部が改造された「紅月」、整備士は離れた事を確認しそのまま「紅月」を加速させる「紅月」は上昇する。

「見せて見せろ!「紅月」」


ファリナの「月島」は左腕を切断され頭部も潰されている。

「くっ!どうすれば!」

ファリナは必要に追ってくる藤堂の「螺旋」から必死に逃げていた。

「させるかぁぁぁっ!」

「螺旋」の頭部を鷲掴みにする一機の紅い機体「紅月」だ。

「超圧縮波動、行けよ!」

バァン!

「紅月」の左腕から紅く眩い光が放たれる。次第に「螺旋」の頭部が膨張していく。

「何だこれ?くそっ!」

藤堂は「螺旋」の頭部を切り離し、後退する。

「渚、その兵器は?」

「説明は後だ!由井の所に合流してくれ!」

「わ、分かった」

渚の「紅月」はそのまま別の場所に飛翔する。


「はぁぁっ」

クリスの「ファーサー」はランスを向けて突進するが「斬電」の重装甲が貫けない

「隊長!」

「任せて」

クリスの「ファーサー」を踏み台にして上からハンドガンを連射する。だが「斬電」の重装甲には通用しない

「どいて!亜里亜」

「「えっ?」」

紅い機体が左腕で「斬電」の脚部を掴む。その機体は「紅月」

「超圧縮波動、発射!」

バァン!

またも紅い輝きが「紅月」の左腕から放たれた。「斬電」の脚部は破裂する様に爆発した。

「亜里亜とクリスは他の人を救出して由井の合流、いいな?」

「うん」


残る一機、トオルの乗る「バリスタ」他の機体で対抗するのは難しい、それは由井の「蒼月」も例外ではない。

バリスタはショットリニアガンを由井の「蒼月」に向けて連射、F体型に変形させ回避行動を続ける。

「俺だってやってやるよ!」

由井は再び変形させ、ビームマシンガンを連射する

「そんな攻撃!」

「バリスタ」はビルを盾に攻撃を避ける

「くそっ!どうすりゃいいんだ?」

由井もビルなどを盾に身を潜める。

「トオル将軍一機ですが敵の増援です!」

「増援?」

「バリスタ」はフライトユニットを展開させ、上昇する。その刹那、紅い機体は「バリスタ」の頭部を鷲掴みにする。

「弾けろ!トオル!」

バァン!

紅い閃光が「バリスタ」を襲う。「紅月」の新装備・超圧縮波動。次第に「バリスタ」の頭部は破砕。「紅月」はすぐに後退。

「なんだあの装備」

トオルも距離を離して後退する。

「トオル将軍!もう防衛は不可能です!指示を」


「紅月」はすぐに由井の部隊に合流した。

「渚、その機体は?」

「「紅月」だ、このまま私達は攻める。」

戦況はすでに決している。はっきり言ってナイトメアの方が優勢だ。


「くそっ!負けたのか、僕達は」

コックピットのモニターを叩きつけ、撤退の指示をだす。

都庁は完全にナイトメアの勝利に終わった。

機体説明

「紅月甲壱型」

超圧縮波動を搭載した紅月、頭部と右腕が排除されさらに機動性を向上させた。変形機能も一時的に廃止、戦う時は頭部を排除した為コックピットのハッチを開けたまま戦う事になる。通常の紅月にも機体は戻せる。

超圧縮波動とは名前の通り超圧縮した高エネルギーを敵の機体に送り込み、オーバーヒートさせて自爆させる。エネルギーの量を調節すれば味方に機体にエネルギーを供給させる事ができる。パイロットの配慮は考えていない為、パイロットにはかなりの負担がかかる。

EZ-N「エッヂ・ナイト」

亜里亜がアメリカ連邦国から持ってきた機体。見た目は由井が乗っていたガラン参式に似ているが性能や機能はまったく違う。この機体は接近戦に特化している。コックピット内が二輪車にまたがるような伏座式でパイロットは前かがみで操縦桿を握るような姿勢になる。右腕が大型クローでホバー機能搭載している。

装備 大型クロー、左腕部ハンドガン、対人型機動兵器用ナイフ「アサルト」

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