「会うのは別れの始め」
いつかは、あなたも居なくなってしまうのか。
晴れの日の煙草は不味い。
高校生少年にあってから、何日経っただろうか。
あの人間を見てから時が経つのを忘れるほど、考え事が多くなった。
間宮は切羽詰まったように、煙草の量も増えた。
だが、今日は祝いの儀「結婚式」である。
神父として働かねば、給料もないし職まで失う可能性もある。
「これまた、若い神父様だことね。」
「加賀先生。お久しぶりです。」
この人は「加賀 京子」。
間宮が孤児院にいたころ、親身に相談に乗ってくれた担当の先生で、間宮の初恋相手でもある人。
だが、今日は加賀先生の結婚式で、ある意味大きな失恋を痛感させられる瞬間でもあるのだ。
「加賀先生ってのも敬語もやめてね、もう先生じゃないんだし。小さい時みたいにタメでいいわよ。
そうだ、彼女さんとかできた?私心配だわ~、間宮君昔からモテるし、変な人に惚れてないかなって。」
「余計なお世話。彼女ならいるよ、超べっぴんで俺にぞっこんなんだし。」
大きな嘘を付いた。
彼女なんていないし、女なんて10年以上神の教えで禁欲をしているのに。
超べっぴんさんなんて間宮の周りにいるわけはない。
口下手なうえに愛想がありすぎてすべてが、建前に見えてしまうのだから。
それに「シグマ」という神を崇めているのを知られたら、
加賀先生もどんな顔をするか知れたものじゃない。
「間宮君と7歳差かぁー、年取るのっていやだなっと
そろそろおめかししないと…よろしくお願いしますね、神父様」
「お任せください」
胸が少しだけ、痛くなった。
熊本県民様、大丈夫でしたでしょうか。
こちらも揺れたので、投稿が出来ませんでした。すみません。
今回の文は凄く短くなってしまいましたが。
これはサブストーリーとして軽く読んでください。
次の話は視点が「間宮視点」となりますのでご注意ください。
※話によってキャラの視点が変わります。
その場合は、タイトルの後に「~~~(※○○視点)」と入れますので。
分かりやすく記載します。
また、その件に関して何かありましたら言ってください。
ありがとうございました。