登場人物紹介
千葉 健斗
(ちば・けんと、内野手 (一・二・三):背番号6、右投右打:入団8年目)
チームの4番で、リーグを代表する実力を持つパワーヒッター。東京の名門・帝北高校からドラフト2位で入団した当時は控え投手だったが、素質を見いだされ野手転向すると、ホームランアーチストとしてめきめきと頭角を現した。孤軍奮闘しながらもチームの上昇につながらず、これまで度々メジャー挑戦やフリーエージェントによる将来の移籍が噂されている。
野球一筋で浮いた話もなく、無口だが責任感が強く真面目な性格。女性人気も高いチームの若きスター選手。
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藤川 航
(ふじかわ・わたる、投手:背番号18、右投右打、入団19年目)
弱小チームにドラフト7位という下位指名で入団しながら、正確無比なコントロールと変化球でエースへとのし上がったベテランピッチャー。サイドスローからの人を食ったようなスローカーブで三振を奪う。反面、球威不足で4年連続被本塁打王という不名誉を被ったこともある。
小清水 勇気
(こしみず・ゆうき、投手:背番号22、右投右打:入団3年目)
パイレーツのお膝元・静岡出身で、高校卒業後社会人チームへ入社。日本代表に選出されるほどの素質を誇るが、ドラフト1位で入団後はメンタルの弱さから成績が奮わず、ローテーションの谷間で先発を任されては打ち込まれ二軍落ち、という悪循環が続いている。
松川 泰由
(まつかわ・やすよし、投手:背番号34、右投右打:入団5年目)
中野に見いだされ、新チームの初代クローザーに任命された若手投手。最速154kmの速球を持ちながら、先発では結果を残せなかったがリリーフ転向で捲土重来を期す。
守高 裕樹
(もりたか・ひろき、投手:背番号53、左投左打:入団6年目)
新潟県出身の期待の若手サウスポー。一軍初出場の試合では打ち込まれてしまう。
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生天目 友樹
(なばため・ともき、捕手:背番号27、右投左打:入団18年目)
長らく京都セイカドーフェニックスの正捕手を務めてきたが、戦力外通告を受けヤングスターズに移籍。豊富な経験を元に新生チームの扇の要を務める。
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ジャスティス・リー
(Justice Lee、内野手 (一):背番号4、右投右打、入団1年目)
千葉のすぐ後を打つ強打の新外国人選手。193cmと非常に大柄。
難波 睦宏
(なんば・むつひろ、内野手 (二・遊):背番号5、右投左打:入団3年目)
大卒3年目でショートのレギュラーを獲得した期待株。打撃が非力である反面、強固な守備と俊足がセールスポイント。
内田 龍平
(うちだ・りゅうへい、内野手 (一・二・三):背番号45、右投右打:入団4年目)
愛知の県立高校から入団して4年目。シュアな打撃が武器。
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和田 秀翼
(わだ・ひでたか、外野手:背番号36、右投右打:入団11年目)
静岡出身で甲子園出場経験もあることから、入団当時から地元ファンの期待を担ってきた選手。ベテラン偏重の起用方針から長らく守備固めでの出場が多かったが、入団8年目にして巧みなバットコントロールが開花しレギュラーの座についた。長打は多くないが、ヒットを量産し1番打者または3番打者に座ることが多い。
三坂 克成
(みさか・かつなり、外野手:背番号33、右投左打、入団5年目)
チーム移転により、地元でプレーすることになった若手成長株。神奈川の名門・横浜第一高校のレギュラーとして活躍し、下位指名ながら早くから一軍定着している。闘志あふれるプレースタイルが特徴で、球場に響き渡る大きな声は名物と化している。
古島 直樹
(ふるしま・なおき、外野手・内野手 (一):背番号51、右投左打:入団17年目)
奈良県出身。長らくロイヤルズのレギュラーとして活躍してきたが、チーム若返りの方針もあって構想外となり、フリーエージェント宣言によりヤングスターズに入団したベテラン。歴代の監督をして天才と言わしめた打撃と強肩にまだまだ衰えはなく、中野監督から初代キャプテン就任を命ぜられる。
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中野 洋
(なかの・ひろし、監督:背番号72、右投右打)
プロ野球界の盟主・東都 (東テレ)ロイヤルズのスター選手として一時代を築いた名選手。引退後も解説を経てロイヤルズのコーチを長年務めていたが、監督経験はなかった。30年目を迎え退団を決意したところを、新オーナー・白鳥の一声で新球団の監督就任を快諾。新生・横浜ヤングスターズの初代監督として指揮を執る。
羽生田 親志
(はにゅうだ・ちかし、ヘッドコーチ:背番号78、右投右打)
パイレーツ入団30年の生え抜きで、ヤングスターズでも首脳陣と選手とのパイプ役としてヘッドコーチを務める。選手時代の実績は極めて少ないものの、実直な性格と指導力の高さで知られている。
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白鳥 奈緒子
(しらとり・なおこ)
静岡トーカンパイレーツを買収し、「横浜ヤングスターズ」の球団オーナーに就任した若き実業家。大学を卒業すると単身渡米し、シリコンバレーのIT企業で事業開発などに携わる。帰国後はITを軸にした事業・会社を数多く立ち上げ軌道に乗せた、いま日本で最も注目を集める実業家のひとり。
実家は学校法人「白鳥学園」を経営する教育一家で、兄2人は同学園の理事長と学長を務めている。