お説教
俺は、妹の梨奈を連れ回しながら、塔を攻略しているのだが、敵の姿がない。
梨奈は飽きたようで、いつの間にか帰っていた。梨奈の裏切り物め。いつか後悔させてやるんだから。俺は、90階層まで来たのだが、敵の姿がない。ついには、99階層までついたのだが、敵がいない。何か不気味だ。
何故いない。帰るか。
俺が元の道に戻ろうとしたら、99階層の扉が閉じた。俺は、必死に助けを呼ぶが、応答が無い。おれは、兄貴が特別に用意して貰った物を使い、恵斗に連絡し、状況を説明し、救助を求めた。連絡したのが、恵斗でよかったと改めて思う。兄貴だったら、自分で何とかするんだな。だろう。
樹視点終了
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恵斗視点
先程、樹から、救助の要請がでた。
俺は、光輝を説得し、塔98階層に転移して、99階層に行った。入ろうとしても、扉があかない。飛竜の力を作っても無理だ。
で、光輝がじっとしてられなくなり、扉を魔法で砕いた。そこには、樹がいた。
かわいそうな樹。
きっと辛い"お説教"が待っているに違いない。自業自得だが。
光輝のお説教は、まるで鬼のよう。
外道だ。鬼畜だ。
ああ、考えただけで悪寒が。
まあ、生きれ樹。しんだって、俺は悪れない。
恵斗視点終了
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樹視点
何!?あの兄貴のお説教だと!?
死んだ。終わった。
俺の15年間生きた命が消えるのか。
15年って短いだと!?うるさい!黙ってくれ。俺が死んでも忘れんなよ。
兄貴のお説教。怖い、恐ろしいという言葉が入るかもしれないな。
兄貴が、邪悪な笑みを浮かべながら、こっちに向かってきた。梨奈も説教を受けたみたいで、生気がまるで感じられないものになっている。俺は、あれよりも酷い系なのか。
毒でも飲まされるのか?考えるだけで嫌だ。
あぁ、もう目の前に奴が!?
俺は、逃げようとする。が、兄貴は放さない。兄貴があんなに怒るのは、久しぶりだ。
感心している場合じゃないが。
死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ...




