王女の護衛1
「あのー此処ってどこですか?」
俺はここに来てばっかなので地理についてよくわからない。
王女様なくらいなのだから知っているだろう。
引きこもりでなければだが。
でも、仮に一国の王女だ。知らなきゃ可笑しいだろう。
「ここはエクセイド王国のラード市郊外です」
あ、やっぱり知ってたか。
知ってなかったら本当に…まあ、そりゃー重症でして。いや、あり得るか?でも、前に言った通り…
「そうですか。リーナ様はどうしてここにいるのですか?それと、護衛はどうされたのですか?」
多分死んだんだろうな。もしくは王女様が逃亡を図ったか。
「ここにいるのは、隣国の用事が終わって王都のエレントに帰っている途中に、あのオークにやられてしまいました…それで……よろしかったら、王都まで護衛してくれませんか?」
オークと戦って死ぬとかどんだけ弱いんだよ。いや、それともこの世界の住民が弱いだけなのか?可哀想なことだ。
「いいですよ。ちなみに、王都までどれくらいかかるのですか?」
「後2日ぐらいです。では行きましょうか」
2日もこのままなのか.....
でも、逆に言えば美少女と2日間…
最高ッス。
「おい、そこの奴止まれ」
あ?んだとてめぇ。殺されたいのか?と俺は思っているが我慢(しないと敵対するかもしれない)
「何でしょうか?」
早く通せよ。あ?リーナ様と一緒にいるからですか?
「何故貴様がリーナ王女様といるんだ」
やっぱり?面倒だなー。
「このものは命の恩人で護衛です。なので、いれてあげてください」
「そうか。なら入っていいぞ」
俺たちはラード市に着いたようだ。
けど…恩人だからって無料且つ、容易く街に入れてもいいのか?