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はじまり

 私の手元に一冊の本がやってきたのは、つい昨日のことのように思える。古びた表紙は真っ赤で、少し剥げている部分が目立つが厚みがあって読みごたえがある本だ。いや、本という代物ではない。中を開けると黄ばんだ紙の上に色の変わったボールペンで、日記のようなものが書かれている。日記帳のようだけど、ページごとの文字はまったく別の人の者が並んでいる。この日記は、たくさんの人の恋心が描かれてる。古い記憶をそこに写したような文が並び、恋というものの本質を教えてくれる。

 これは一体誰が書いたものなのか。そんな事さえ知らないけど、私の手元にやってきたのにはきっと意味があるんだと思った。だからゆっくりと表紙に手を置いて、あたしは本を捲りはじめていた。まず初めは、誰の恋話なのか、あたしは胸を高鳴らせながらページをめくった。


 

 

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