詩 口紅
掲載日:2026/06/30
口紅をつけると、大人っぽくなる。
まるで鬼灯が色づいたみたいな色。
鏡を見て確認する。
チュバ、チュバ、チュバ。
余分な口紅はティッシュでとり、完成である。
見た目、ぷるんとして、ゼリーみたいな唇。
つられて男性陣がやって来ないか待つ。
自分から行ってもいいのだが、今日は男性陣に声をかけて欲しかった。
「へえ…。いい口紅の色だね」
早速、誘惑にかられた男性陣がやって来て、声をかけてくれる。
私は違和感のない笑顔を向けると、
「ありがとうございます」
と礼を言い、機嫌を良くしたのだった。




