七宝さまのたこやき
なんか今日の変だけど風邪気味なんで許してください。
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トーキョーに2人の男が来ていた。
「ここがジパングの首都、トーキョーか⋯⋯」
「ああ、ここがトーキョーだ」
「このv***tみたいなのが名物なのか?」
「ああ、MONJAというらしい」
「NARUTOか?」
「それはNINJAだ」
ちっちぇーヘラでチマチマ食べる2人。
「美味なり⋯⋯」
「ああ、この食感がたまらなく良いな。『粉もの』というジャンルらしい」
「この見た目でこんなに美味いとはな。こういったものは他にもあるのか?」
「ああ、情報によるとオーサカという場所にTAKOYAKIというものがあるらしい」
「たこやき⋯⋯?」
「ああ」
「タコを焼いたものなのか?」
「いや、それは焼きダコだ」
「ん? でもさっき食べたイカ焼きはイカを焼いたものだったろう?」
「イカ焼きはそうだが、タコ焼きは違うのだ」
「なんで?」
「知らん。オレに聞くな」
「ま、とりあえず行くか!」
「おう!」
トーキョー駅に到着。新幹線でオーサカに行くのだ。
〜15分後〜
「TAKOYAKI、美味かったな」
「ああ、口の中がズタズタだけどな」
「熱かったもんな」
「さて、ダイエットするか」
「なぜに!?」
「粉ものばかり食べたせいで、我々の合計体重は330キョログロム、ケロケログラムチョロQ⋯⋯」
「ロンドン五輪の柔道日本代表発表記者会見?」
「ダイエットをしよう」
「といっても、具体的に何をするんだ?」
「WASABIしか食べません」
「辛いんじゃないのか?」
「そこでお前だ」
「話噛み合ってなくない?」
「お前の手の甲の親指の付け根!」
「何言ってるんだお前」
「そのガッサガサの肌でワサビをすりおろすのだ!」
「な、なんだってぇーーーーー!!!」
それから2人のダイエットの日々は始まった。毎日毎日ワサビのみを食べ続け、緑色のうんちを出し続けた。
「よし、2人合わせて16キロだ」
「これでまたTAKOYAKIが食えるな」
「ああ、店に行こう」
店にはたくさんのタコ焼きが並んでおり、店の周りでは数十人の美男美女が座り込んで一心不乱にタコ焼きを貪っていた。
「おじさん、タコ焼きください」
「へい、何個にしやしょう?」
「何個⋯⋯?」
「うちは1個から売ってるんでね」
「1個⋯⋯?」
「ふざけてる?」
「ふざ⋯⋯」
「よし分かった。そっちがそのつもりなら⋯⋯」
タコ焼き屋の店主はおもむろに席を外すと、1時間ほど行方不明になった。この1時間の間に、手の甲に鮫肌を持つ彼は痺れを切らして飛行機で飛び去ってしまった。
帰ってきた店主の姿はとても言葉では言い表せないほど赤く、相当怒っているのだなと通行人たちは口々に屁で口にした。屁で口に。
「天狗食ってきました」
無表情で言い放った店主の目から、黒い涙が落ちた。
「天狗とタコ焼き、どっちが美味しいのだ?」
「タコ焼き。天狗はけっこう辛い」
「そうだよな、真っ赤だもんな」
「はい」
「ところで、なぜオレたちにタコ焼きを売らずに1時間もいなくなってたんだ?」
「発狂してお前たちを殺してしまいそうになったからだ。頭を冷やそうとコンビニの冷凍カルピスコーナーの扉を開けたら中から天狗が出てきて、『天狗です』って言うから食ってやったんだ。そんだけ」
「それで1時間もかかるのはちょっと要領悪いんじゃないかな」
「お前な、天狗ってデカいんだぞ? ギャル曽根でも30分はかかるんだ。素人のおれじゃ1時間かかるのは当たり前よ」
「ふーん。分かったから早くタコ焼き焼けよ」
「!?」
「だから、タコ焼き」
「!?!?!?」
「やこ焼き焼けよオッサン」
「噛むんかい」
「焼けよオッサン」
「オッサンだと!?!? もう許さん! また頭冷やしてくる!」
「行ってらっしゃい」
1時間後、店主がウルトラマンみたいになって帰ってきた。
「ガム食ってきました」
「とりあえず因果関係を教えてくれよ」
「頭を冷やそうとコンビニの冷凍ぶどうカルピスコーナーの扉を開けたら中からガムが出てきて『ガムです』って言うから食べたの」
「だからってウルトラマンになることないだろ。1時間かかってるし」
「そのガム、ウルトラマンガムだったんだよ。1個食べて帰ろうとしたら当たりが出てさ」
「食べる前に当たりかどうかわかると思うんだけどな」
「楽しみを取っておくために目瞑って開けたから」
「存分に楽しんでるな」
「で、次のガムを貰って食べたらまた当たって、次も当たって、当たって当たって当たって、最終的にサンドイッチとか冷凍うどんとか天狗も当たって大変だったんだ」
「だとしたら1時間は早いだろ。天狗1時間の他1秒じゃないとおかしい」
「天狗1時間の他1秒だけど?」
「ならいいです」
「コンビニ行ってくる」
「は!?」
「コンビニ行ってくる!!!!!!」
「タコ焼き買ってきてくれる?」
「無視します!!!!!」
タコ焼き屋の店主はダッシュで最寄りのコンビニに駆け込んだ。今回は怒ったのではなく、食べ過ぎでお腹が痛かったのである。
1時間後、店主が両手を広げて走ってきた。「グリコ」と書かれた白いランニングシャツを着ている。
「むかしむかしあるところに」
「何食べたか教えてくれる?」
「頭冷やそうと思ってコンビニのトイレコーナーのドア開けたら桃太郎が出てきて『オーストラリア』って言うもんだからナイフフォークで食べて差し上げたんだけと、ずっと手洗い場の水が出ててっていうか、おしりの関節を外します」
「おしりの関節⋯⋯?」
「おしりの関節」
そう言うと店主はポッケから何かを取り出した。
「はいどうぞ」
「これは⋯⋯!」
丸くて冷たい玉、冷凍タコ焼きだ!
「1個なの?」
「そうだよ。関節外したから、おしりの中で温めてあげるよ」
「急に優しくなるの怖。お願いします」
ブゥーン⋯⋯
╲チーン╱
「出来たよ。火傷しないようにちょっとぬるめにしておいたから」
「あいよ」
店主の脱臼おしりに手を突っ込んでたこ焼きを探る男。
「よく言えばぷにぷに、悪く言えば臓器ですね」
「カリカリは油がいるからね」
30分かけて取り出したタコ焼きは、どう見ても透明だった。
「なにこれ水晶?」
「おそらくおれの腹の中で化学反応を起こしてタコ焼きの鼻Zzz.......Zzz.....」
「今度は俺がコンビニに行く番か?」
「Zzz......コケコッ.......Zzz.......」
1時間後、男もグリコの格好で帰ってきた。
「シャウエッセン」
「Zzz.....Zzzンチーノ...」
「大丈夫?」
「大丈ボナーラ」
「大丈ボナーラ!?」
「キリシタン」
「キリシタンとナポリタンの融合?」
「鉄棒でタコ焼きを焼きます」
「大丈夫?」
「大丈ボナーラ!」
大丈夫らしいので、世界は終わります。
感性爆発の世界!




