大野 錦さまのたこやき
コードネーム「たこやき」。
それが世界的に活躍する超A級スナイパー。
なぜ彼が「たこやき」と呼ばれるのか?
その一流の暗殺術を見てみよう……。
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「ボカッ!」
ある男が「たこやき」に殴られる。
この「たこやき」に暗殺を依頼した人物だが、待ち合わせ場所で、うっかり「たこやき」の背後に立ったからだ。
「俺の後ろに立つな。俺は後ろに立つ者は、誰であろうと反射的に殴る」
「たこやき」は依頼者に言い、依頼者はよろけながら立ち上がる。
「用件を聞こう」
「……こ、この男を始末してほしい」
依頼者は「たこやき」にターゲットの写真と情報を渡す。
ターゲットはとある麻薬シンジケートの首領。
「俺のスイス銀行に入金が確認され次第、行動しよう」
「たこやき」はそう言葉を残して、依頼者との待ち合わせ場所を後にした。
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「アッー!」
「たこやき」は仕事前に男娼で男を買い、一夜を共にする。
「なぜ男なんだ!?」との質問は受け付けない。
事前に口座への入金を確認していた「たこやき」は男娼を後にして、ターゲットの首領がいる目的地へ赴く。
そこは首領のいくつかある別荘だった。
「たこやき」はその別荘から約1キロ離れた場所でボルトアクションライフルを構える。
スコープでターゲットを捉えるが、まだ狙撃はしない。
ターゲットが大口を開ける瞬間を狙っているのだ。
ターゲットの首領が何やら会話を始めている。
相手がターゲットの家族か側近かはどうでもいい。
ターゲットが大口を開けているときになって、初めて「たこやき」は行動を起こす。
「今だ!」
「たこやき」はボルトを操作し、なんと蛸の切り身を六切れ、装填する!
「ドシュッ! ドシュッ! ドシュッ! ドシュッ! ドシュッ! ドシュッ!」
立て続けに6発を撃つ。
蛸の切り身は、銃身内の螺旋状の溝から流れ出る小麦粉を主とした生地をまとい、この内部の螺旋で瞬時に焼き上げられ、射出と同時に内部から押し出される。
銃口から出たものは、まさに「たこやき」そのものの姿。
このたこやき弾6発がターゲットの首領の口に次々に放り込まれた!
「むごご……!」
ドシン!
首領はアツアツのたこやき6つを突如口内に入れられ、苦しみ倒れると窒息死。
それをスコープで確認した「たこやき」は呟く。
「ソースは甘口でな」
了
かっこいい……ゴ◯ゴ……
でも弾が届くまでに口閉じられそう……




