表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無謀! 瞬発力企画2 会場  作者: しいな ここみ
第二回目 『お金』
39/102

大野 錦さまのお金

はじめに。

本作は作者の実体験の話です。



 私は毎週土曜日の午後に散歩をする。

 午前中は買い物で、午後は散歩をして昼飲みのできるところに吸い込まれる。


 散歩のコースは決まっていて、途中で神社に立ち寄る。

 私の住むところは観光地ではない、ただの田舎。

 なので、この神社は正月や七五三の時にしか神主さんがいない。


 確か、神社の神主さんって人手不足、後継者不足で、いくつもの神社を兼任している、と聞いたことがある。

 なので、結構この広い私の散歩途上の神社は、基本的に神主さんはいない。


 私はこの神社に立ち寄ると、賽銭箱に五円や一円玉のお金を入れる。

 信心深いからではなく、単に財布の小銭入れの箇所がパンパンなのを少なくしたいからだ。


 ときたまこの神社の賽銭箱を覗くと千円札が見える。

 硬貨は奥に入るが、紙幣は奥に入らず見えた状態がままある。


「こんな田舎の神社に、なんで千円札のお金を入れている人がいるんだろう?」


 そう長らく私は不思議に思っていた。



 ある日のこの散歩。

 例によって私はこの神主不在の神社に立ち寄り、財布の余分な小銭を賽銭箱に入れ、二礼二拍手一礼をする。


 すると、私に声が掛けられた。


「スミマセン。この御守りはどうやって買うんですか?」


 それは拝殿の手前に置かれた三方の上に置かれた多くの各種御守り。

 それを買おうとしていた人物は、外国の初老の夫婦。


 アメリカ人で日本生活は長く、日本語は堪能だが、御守りの買い方が書かれた文字が読めないらしい。

 休日はこのように日本の神社仏閣巡りをしているそうな。


 っていうか、私も一瞬読めなかった。

 それは紙に筆でさらさらと昔の書体のように書かれていたからだ。


 どうにか読めた私は、このアメリカ人夫婦に説明する。


「え~っと、お金はお賽銭箱に入れれば、いいそうですよ」


 御守り一つが500円。

 夫婦なので二つ買うらしい。

 なので、このご夫婦は千円のお金を賽銭箱に入れて思い思いの御守り二つを手に取った。


「アリガトウございます!」


「よかったですね!」


 そこで私は得心する。

 この神社の賽銭箱に時折千円札が見えるのは、御守りを二つ購入しているからだろう、と。


 さて、明日もこの散歩をしてこの神社に財布を軽くする小銭を入れて、昼飲みをしますか!



おしまい


この話は事実です。

よく外国人は日本の風習を守らず、やりたい放題だと聞きます。

が、私個人に関しては、日本に住む外国の方々とのやりとりは、このご夫婦のような方ばかりです。


単に私がこのような外国出身の方々と接しているからでしょうが、日本の習慣や風習を守らない、との外国の方々の話や報道とは、個人的には眉唾物だと思っています。

こういう話を聞くと「アメリカ人はいいんだよ」「C国人やK国人は──」とか言うひとがいます。


私は主語を大きくするひとはリアルでもよく見かけておりますが、素行の悪いアジア系外国人は見たことありません。ベトナム人だらけの工場でバイトしたことありますけど、みんないいひとでした。


もっとも台湾旅行でちょっとベンチに置いてた荷物があっという間に消えてたことはあります(*´ω`*)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
以前、母と魚介類の加工場で働いていたC国人(複数人)は何の躊躇いもなく会社の備品を持って行ってしまったそうです。トイレに置いてある洗剤、トイレットペーパーや石鹸などですね。 冤罪などではなく本人たちも…
戯言士さま こんな理論を聞いたことがあります。 「2メートル以上の日本人」 現実に2メートルを超える日本人はいるでしょうが、(スポーツ観戦以外で)日常で目にすることは極めて稀です。 何人を問わ…
 外国人観光客のそれはおそらくは一部の切り出しではないでしょうか。日本人も海外で同じような評価を受けてますしね。例えば世界遺産に平然と傷を付けるとか。(苦笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ