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無謀! 瞬発力企画2 会場  作者: しいな ここみ
第二回目 『お金』
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33/180

Ajuさまのお金

 ちゃりーん。


 音がする。

 音しか聞こえない。


 ちゃりーん。


 また音がする。

 1日に2回ほど、音がする。


 音がするたびに、少しずつ体が重くなるような感じがする。


 気がついた時には俺はここにいた。

 その前はどこにいたのか、覚えていない。

 何も見えない。

 音だけが聞こえる。


 ちゃりーん。


 やはり、音がするたびに体が重くなっていく。

 一方で身のうちが満たされてゆくような感覚もあり、俺はこの現象の評価に迷った。


 かわいい男の子の声がする。

 初めて声を聞いた。


「早くいっぱいになるといいな。」


 その声で、俺は身のうちが満たされることの喜びに気がついた。

 そうだな。

 この子を喜ばせたいな。

 俺も少しわくわくする。


 ちゃりーん。


 いい感じだ。

 体は重くなっても、男の子の声を聞いているだけで心は軽くなる。

 身のうちもだんだん満たされてきた。

 いっぱいになったら何が起こるんだろう?

 俺にも男の子の顔が見えるようになるのかな?


「いっぱいになったよ!」


 男の子の嬉しそうな声。

 俺もつられて嬉しくなる。


「ねえほら、いっぱいになったよ。ゲーム買っていい?」

「うん。よく頑張ったね。じゃあ中のお金を出そうか。カナヅチ持っておいで。」

「はぁーい!」


 え? ちょっと待って‥‥。




     完



------------------------------------------------

 <後書き>

本文「完」まで含んで500文字きっかりに納めてみました。

最後の「完」は「カン!」と読んでください。(^◇^;)


哀れ……。でも底蓋を開ければお金を取り出せる貯金箱なんて意味がないからな。キミは立派だったのだ٩( 'ω' )و 笑っちゃってゴメン


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― 新着の感想 ―
みなさん、感想ありがとうございます。(追悼も‥‥) 開けるところがあっても、盛大に割って目標額達成をお祝いするのです。(`ω´) 割れて外の光が入れば、男の子の喜んだ顔が見えるかもしれません。 それで…
 昔はあまり考えてませんでしたが、今ならどんな安物でも「もったいない!」ってためらってしまいそうです。
開けて~(。>ω<。) 何処かに! 何処かに開けられる場所がきっとあるはずだよ~(o;ω;o)
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