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笹門 優さまの青空
世界は狭い。
コンクリートの巨木が立ち並び、その隙間を這いずり回る様に歩く人の群れ。
蟻の巣の様な地下空間を埋め尽くす程の人混み。人塵。人間の塵芥。
昨日も今日も明日もその先も、そんな狭っ苦しい世界で、生きていく。
ぎゅうぎゅうに詰め込まれた世界を、ただ生かされていく。
息苦しい。
なんて息のし難い世界だろう。
なんて生き難い世界なんだろう。
階段を、上がる。 ゆっくりと、気分を落ち着けるように歩く。歩く。
なのにその足は段々速く、速く、速く。
屋上へ続く扉を押し破る様に入り込み……………。
言葉を失った。
広い────空。
そこには何処までも広がる青空があった。
息を飲んだ。 いや、楽に出来なかった呼吸を行える様になったのか。
立ち尽くす視界の中で、青空は様々な色彩を纏わせていく。
空色はより深い青へ、青はさらに濃く、そこへ夕陽の朱がコントラストを成す。
そのオーロラの様な色に、心を囚われる。
広い空。
広い世界。
涙が、流れた。
うんうん。笹門さまのツッコミ力はこんなものではないはず!
いつもの冴えたツッコミが見られませんよ? これから本調子を出されるんでしょうか?




