柴犬さまのゲシュタセット
タイトル「崩壊」
それは深夜の事だった。
家で小説を書いてる時に異変が起きた。
「小説家になろうぜ」というサイトに投稿する為に作品を制作してる時だ。
製作途中で目が霞んでいた事に気が付いた。
それだけならば目が霞んでいるだけだと思っただろう。
目薬を差してパソコンの画面を見た時に”ソレ”は起きた。
文字が唯の線と曲線の集合体にしか見えなくなったのだ。
「ゲシュタルト崩壊」という現象だ。
知識としては知っている。
だが実際自分に起きてる事が信じられなかった。
初めてだからだ。
この現象は。
暫くしたら戻るだろうと思い時間を潰していたが治らなかった。
不味いな。
そう思った僕はネットで治す方法が無いかと考えて調べて失敗した。
文字が分からないからだ。
病院に電話しようかと思ったが此れも失敗した。
文字が分からないなら数字も理解できないからだ。
どうすればいい?
そう考えた瞬間思い付いた。
この状況は精神的な物が原因だ自己暗示。
ポジティブな自己暗示をかけることで治そうと考えた。
これが間違いだった。
そのポジティブすぎる思い込み(マインドセット)が、彼の認識を決定的に歪めてしまった。
鏡を覗き込む。
全ての線と曲線は全ては意味が無い。
ありのままを受け入れろ。
そう自己暗示をかけた。
その瞬間世界の境界が崩れた。
色彩が崩れ輪郭や形が消えた。
全てが崩れた。
世界の崩壊である。
正確に言えば僕と取り巻く世界の崩壊。
間違った観測は全ての事象を狂わせる。
つまり狂った観測された結果は事象を捻じ曲げたのである。
その瞬間から世界から自分という存在は崩れ廃棄される存在となった。




