幻邏さまのひとつのおおきな(略)
ここは、妖精さんが住む島。
お空にぷかぷか浮いていて、島にはお星様の形をしたお花がゆらゆら揺れて、ハートの形をした木の実がなっていたり、綿菓子のような雲が浮いていたり。
そんな島に住む妖精さんたちは、色や形が違っていても、みんなウサギのように長いお耳が生えている。
お手伝い妖精として、誰かのお手伝いに向かう。
ありがとうの気持ちを受け取る事が、何よりも嬉しい妖精さんたち。
気が向いた時、誰かのお手伝いをしに、島の真ん中にある湖に飛び込んで、困っている人を助けに行く。そんな生物がここに暮らしている。
その島の中にあるきのこ型のお家。
「でーきた!!」
たまご型ボディにウサギの耳が生えた妖精『えっぐ』が小さな手を伸ばして、万歳のポーズをした。
「うん、ばっちりー!」
ひょろんとしたピンク色ボディに、ウサギの耳が生えている『うふ』も、ニコニコ笑う。
「「プリン、できたよー!!」」
うふとえっぐが振り返ると、全身銀色ボディの宇宙人然とした容姿の『プリン』がパッと顔を上げた。
「ありがとう! よし、一緒に行こう!」
うふとえっぐが作ってくれた物を丁寧に包み、家の外に置いてある宇宙船へ載せる。
うふとえっぐも一緒に宇宙船に乗り込み、出発した。
――遡ること、前日。
プリンは、えっぐの家を訪ねた。
「えっぐ! うふ! お願いだ、作って欲しいものがある!」
プリンは困っている。
プリンは友達だし、困りごとの解決が生き甲斐の妖精である、うふとえっぐは内容も訊かずに快諾する。
「これを……作って欲しい。材料も手順もしっかり説明してくれる動画もある。が、不器用な私には、何ひとつ作れなかった……!!」
自分で出来ないことは、他者の手を借りる。
潔くそう決めているプリンは、友達を頼る。
「「わかったー!」」
プリンが訪ねてきた時間は、日が沈むちょっと前。
動画を見て、材料を確認して、出来そうなので、明日作ることを伝え、プリンはお泊まりしてもらった。
そして、翌日である今日、プリンのお願いを叶えて、ありがとうの気持ちを受け取ったうふとえっぐは、心がポカポカ。
ついてきて欲しいとも言われたので、一緒にプリンの目的地へ向かう。
「さ、ここだよ。事前に連絡してるから」
そう言って、とあるお家を訪ねる。
家の人に出迎えられ、プリンは家の主をテーブルにつかせる。
そのうえに、おおきなかたまりが。
プリンは自身が使っている移動用ポットを操作して、部屋中を飛び回る。
部屋には、いくつものちいさなキラキラしたかけらが舞う。
「「「ハッピーバースデー ここみ!」」」
おおきなかたまりとキラキラのかけら!Σ(゜Д゜)
うふとえっぐ、どうもありがとう♡




