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伯爵令息転生女子  作者: くるみ
第2章
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25 変化

私は、コリンに戻っていた。

これではダンスパーティーに出られない。


でも、これは想定していた。


私はその足で、変化(へんげ)魔法のジョン先生の研究室に行った。

「先生、預けてたカバンを受け取りに来ました」


「あなたは誰ですか?」

「磯野風子です」


念のための合言葉だ。

これをヒナタに取られては困る。


私はコリンの姿になっている。

メガネを外して見せる。

この姿で来るかもしれないと伝えてあった。

瞳の色が緑色のコリン・フォレストで。

瞳が黒ければヒナタだ。


先生がカバンを渡してくれる。


「ありがとうございます。

本当に助かります。先生」


「お安い御用ですよ。

しかし、本当に入れ替わってくるとは思いませんでしたが」

先生は親しみの持てる笑顔で返してくれる。


「私も、この姿で来るとは思いませんでした」

つられて笑顔で返す。

内心はちょっと泣きそうなんだけど。



預けたカバンは4次元カバンなので、それほど大きくはない。

男性用と女性用の普段着の着替え一式と、

エド王子から贈られたドレスや靴などの小物、

念話装置、変化の指輪が入っている。


「それより、変化して見せてください」

ワクワクした感じで言われる。

好奇心旺盛だな、先生は。


変化の指輪…エド王子に貰った、見た目はサファイアのような宝石の指輪だ。

右手の中指にはめる。


《ポンっ》


私は女性の姿になっていた。

コリンのときの服がダブついている。

服のベルトを締め直す。


「体調はどうですか?魔力は足りそうですか?」

心配そうな顔で問われる。


「魔力は大丈夫だと思います。あれ?」

なんだかいつものように元気が出ない感じ。

力が湧かない。


「先生。力が出ない感じです…」

「男性から女性に変化するというのは、魔力の消費が大きい。

足りない分を別の所から補うこともある。

この場合は力の強さなども弱体化されてしまった可能性がありますね」


えっと、つまり…


「普段に比べると、とてもか弱い女性になっているということです。

くれぐれも無理はしないように。

変身している間、絶対に他の魔法は使わないようにしてください。

魔力切れや、最悪命の危険もあるかもしれない」


本当にか弱い女子になってしまったということか。


本当なら、レベッカ(女性)から女性に変身するということで

それほど負担にならないはずだった。

レベッカの魔力量は無尽蔵だ。


コリン(男性)から女性に変身するということは、

魔力もたくさん消費する上、元々持っている魔力量はレベッカほど多くはない。


エド王子の隣にレベッカとして立つのは避ける。

そのための変化の指輪だったのに。


こんな形で使うことになるとは。


「わかりました、先生。

気をつけます」


そうして研究室を後にした。

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