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伯爵令息転生女子  作者: くるみ
第2章
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16 変化魔法

新学期になった。


私は相変わらず、レベッカの姿で伊達メガネ生活を過ごしている。


選択授業で気になるものを見つけた。

変化(へんげ)魔法。

変身する魔法だ。


この世界の変化魔法は、

簡単なものだと髪の毛の色を変えるもの。


レベッカの髪色を変化させ、

パーマがかった髪をストレートにさせてる指輪も、

変化魔法の一種だ。

だから常に魔力が必要になる。


クロウのように魔力を持たない人間が指輪をはめても変化しない。


瞳の色を変えるメガネも、魔力が必要なはずだ。

クロウのメガネはどうなんだろう…魔力を電池っぽくしているのだろうか。

今度ヒナタに聞いてみよう。



私は、変化魔法の授業を受けることに決めた。


映画で見たような、動物に化けたりすることは

この世界の場合は、相当レベルが高い人しかできないようだ。

まず、体積を変化させるだけでも大変な作業になる。


髪色を変える。

顔を変える。

体型を変える。

性別を変える。

種族を変える。

という順に、難しくなっていく。


とても集中力がいる魔法なのだ。

気を抜いたらすぐ元に戻ってしまう。



変化魔法の先生は、ジョン・グレイヴスという

30代後半ぐらいの男の先生だった。

特別かっこいいということはない。

茶色い髪。紫の瞳。

中肉中背。

でも、笑顔がかわいい感じの、何となく気になる人だなと思った。


変化魔法は、この世界の魔法の中でも少々マニアックな分野であり、

主要な学問ではないらしい。

エド王子もヒナタも、この授業は取っていないようだ。

知ってる人がいないどころか、

そもそもの人数が少なかった。


私を含めて、2、3年合わせて7人。

毎回誰かしら休むから4〜5人で授業が行われるのだった。

難しい割には、効果が実感し辛いというのも理由のようだ。




そんな感じの授業にも参加しつつ、

10月の後半に差し掛かった。


いつものように変化魔法の授業に行くと、

休む人が多くて、私ともう1人しか生徒が来なかった。

最近急激に寒くなった上に、雨が降った。

授業が終わる頃は暗くなってなってしまうのも影響してるかもしれない。


「今日は休講にしましょうか?」

って言われたんだけど。

もう1人の男の先輩と一緒に、授業を受けることになった。


いつもの授業じゃなく、

小物を使って変身する方法に話が脱線していった。


「ところで…エヴァンスさん。

そのメガネはもしや変化魔法の一種ではないですか?」

先輩が言った。


「ちょっと、それはプライベートなことだよ」

って、先生が諌めてくれる。


「ごめん、絶対に秘密は守るから。

知りたいんだ。良ければ教えてくれないかな。

前から気になっていたんだ」


この先輩は学年が違うけど知っている。

アルバート先輩。

赤い髪。水色の瞳。中肉中背。

3年生の成績優秀者だ。

メガネ男子でもある。地方の男爵家の三男。

魔力も多く、男子寮のC棟3階の端っこの部屋は、

エド王子とこの人なのだ。



つい、先生の方を見る。


「あー、悪いんだけど、先生も気になってました。

メガネと、その指輪の方もね。

良ければ、情報交換しませんか?

あなたに有利な事を教えてあげられるかもしれません」


私は、自分の秘密を話す代わりに、

先生と先輩からも秘密を教えてもらった。



それから、この授業の後で、

秘密を共有した3人が情報交換し合うことになったのだった。

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