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伯爵令息転生女子  作者: くるみ
第2章
78/229

14 挨拶

女子寮に戻った。


次の日になってヒナタから連絡があった。


「実家に戻る?」

「うん、そうする。挨拶しなきゃなと思ってたところだし」

「挨拶?」

「伯爵家に」


…うちの実家に挨拶。

婚約のことだろうか?

実家に帰らないのかと前日聞いた事で、

なぜかわからないが、うちの実家への挨拶を思い立ったようだ。


「何で今?」

「往復だけで1週間以上はかかるでしょ。

冬期休暇よりも、夏期休暇の方がいいかなと思って。

あと、魔物討伐の依頼もそっちの方面で数件あるから」


「魔物討伐?」


「強めの魔物が出た時は行くんだよ。

まぁ、行ってみたら騎士団が出向いた後という場合もあるんだけどね」


そうか、そういうのもこなしてレベル上げするのか。

前に聞いた気がする。



いろいろ準備して、次の日に出発することになった。

私も4次元ポケット的なカバンをもらったので、荷物は多くない。

ただ、メンバーが…クロウとエド王子だった。

再びこのメンバー。

馬車で移動だ。


「エド様は、最近公務には出ないのですか?」

と、聞くと、

「父上から、しばらくレベルを上げていいと、公務は基本免除されてる。

外せない公務があれば出るけどな」

と返された。

なるほどー。


エド様のお父さんは王様なんだよね。

今まであまり深く考えたことなかった…

ついじっと見てしまう。


「なんだ、その顔は?」

「エド様って、王子様なんだなと思って」

「は?今さら何言ってんだよー」

頭をグリグリされた。


ヒナタに睨まれた。

2人とも黙る。


クロウは何も言わずに窓の外を見ている。



こんな感じで、

相変わらず、ちょっと居心地の悪い道中だった。




伯爵領に着く前に確認したい事があった。

今のまま入れ替わったままでいるのか、本来の状態に戻るのか、ということだ。


「一旦元の身体に戻った方がいいでしょうね。

入れ替わった状態でボロが出たら困るでしょう」

クロウが言った。


伯爵領の本邸の手前で入れ替わることになった。

馬車を止めて、御者の人には休憩してもらうことにして、車内に2人残った。

また、軽く5分くらいはかかってしまったようだ。

外にいるクロウに急かされる。




その後、無事に出発して伯爵邸についた。

あらかじめ早馬で連絡してあったようで、

父様も母様も出迎えてくれた。


エド王子のことは、父も母も知っているのだが、

今回はお忍びということにしてある。


一通りの挨拶をして、応接室でティータイムとなった。

クロウは使用人として奥の方へ行ってしまったが。


エド王子も、しばらくすると客室に案内されていった。

屋敷内で王子ということは伏せられ、

コリンの友人の1人、上流貴族の子息という扱いで通すようだ。



両親と私とレベッカが残された。

婚約の話だ。


婚約の話はすでに決まってしまっていたが、

うちとしては悪い話にはならない感じなので、

両親主導で和やかな感じで話をするだけだった。


「ご挨拶が遅れてしまい、申し訳ありませんでした」

って、ヒナタはレベッカとして何回も謝っていた。


母はレベッカを見て

「可愛らしいお嬢さんね」

って嬉しそうにしてた。


途中から兄様も来て、いろいろ話をしたんだけど。

私の婚約のはずなのに、レベッカの方が家族に馴染んでて、

気がつけば、私はほとんど喋っていなかった。


そうか、こうやって主導権が奪われるのか。

はぁ。きっと前世でもこうだったんだろうなと思った。




ーーーーーーーー


私は、それから2日ぐらい滞在した後、

ヒナタと入れ替わって、単身で王都へ戻った。


ヒナタ達は、しばらく伯爵邸を拠点として、

レベル上げといくつかの魔物討伐をこなしたそうだ。



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