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伯爵令息転生女子  作者: くるみ
第1章
58/229

57悪戯

ヒナタと会って、私はまた、女子生活に戻った。


女子の生活で気をつけることは何か。


瞳の色が違うからメガネをかける。

怪力に気をつける。

魔力の調整。


別邸には戻れない。


あと…エド王子か。


また、イザベラ様に会う機会があって聞いてみたら、

婚約破棄されそうになったけど、阻止してくれていたそうだ。

心強い。

念のために、今後のスケジュールや時間割も教えてもらった。



ただ、その後も、スケジュールを元に動いてみたのだけど、

エド王子がたまに現れるようになってしまった。

前のように攻撃されたり、追い回されたりということはなくなったけれど。

戸惑う。


私は、以前のように剣や魔法の練習ではなく、

大体図書館にいることが多い。

エド王子が公務だと聞いている日や、ヒナタがいない日、

エド王子はひょっこりと図書館に現れるのだ。


どういうことだろう。

イザベラ様にどういうことかと聞くわけにもいかない。


大体、近くの斜め前ぐらいの席に座って、

防音結界を張って、短時間、

たわいもないことを喋ったりするだけなのだけど。


でも、居心地がいいなと思ってしまった。

男子だった時みたいに。

ほっこりする。


違うことは、いつも帰り際に、頭をポンポンされる。


私はそんな居心地の良さから油断し切っていた。



ある日、授業が休講になった時間帯、図書館に行った。

人気のない図書館。


エド様のクラスは、授業があるはずなのに、

図書館に現れた。

これは、イザベラ様に嘘のスケジュールを流すとか、

授業をサボってるんだろうなと、さすがの私も気がついた。

私が水面下でやっていることの裏を欠いてきたのだ。


「エド様、サボりはダメですよ」

「よくサボりだとわかったな、俺のことをわかってきたじゃないか」


「また来年も2年生をやるつもりですか?」

「それもいいな。お前と同じ学年になれる」


「ダメですよ。何言ってるんですか、進級してください」

「本気なんだけどなぁ」


話していたら、なんだか急に眠くなってきた。

変だな。

机に突っ伏してしまう。


「やっと術が効いてきたな。さすがレベッカ嬢は手強い」

えっ?どういうこと?


「今後しばらく、ヒナタたちと行動することになったから、

お前にちょっかいをかけることができなくなる。

だから…」


エド王子がゆっくり近づいてくる。


頰にキスされた。


「ーーーー?ーーーーっ!」


眠すぎて、力が入らない。身動きが取れない。

やだ、どうしよう。


そういえば、王女もヒナタも、以前やっていたよね。

記憶を奪って眠らせるやつ。

あれの一種…なのかな…


「記憶は消さずにおくか、その方が面白そうだしな」


その台詞がやたら耳に残った。





目が覚めた。

爽やかですごく気持ちがいい。


「あっ…」


さっきのことを思い出した。


頰にキスされて。


耳に唇を当てられ、


「俺はまだお前が好きだ。諦められない」

耳元で囁かれた。


その後、耳たぶを唇で甘噛みされた。




…うわー、恥ずかしい。

記憶を消してくれたら良かったのに。

思い出して心臓がバクバクしてしまう。


何を考えているんだ、エド王子。

…何がしたいのよ。


タチの悪い悪戯だと思った。

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