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伯爵令息転生女子  作者: くるみ
第1章
48/229

47会いたい

ヒナタがどこかに行ってしまってから、1ヶ月ほど経っただろうか。


仲が良かったはずのエド王子は変わってしまうし、

ヒナタは私の身体でレベル上げに行ったまま、なんの連絡もない。


私は、授業に出ているだけの毎日だった。

前みたいな充実した日々に感じられなかった。


レベッカに会いたいなと思ってしまう。

「まぁ、身体はここにあるんだけどね」

鏡を見ながらため息をついた。


いかに、レベッカに癒されていたのかを思い知った。


エド王子が優しかったのかも。

(今は別人のよう)


伯爵邸には帰れないし。

クロウにも会っていない。

寂しい。

癒しが足りない。



休日。

もう稽古をしてレベル上げをする必要もない身体なので、

伯爵邸に行ってみることにした。


学園内では瞳を黒く見せるため、伊達メガネ女子だが、

門を出る時に、メガネは外すことにした。


伯爵邸の前までくると、懐かしい感じになった。

まだそんなに時間が経ったわけではないのに。

最後にここを出たのは、レベッカがドラゴン討伐から帰った時だよね。


裏門から中を覗く。

剣の稽古場の近くだ。


クロウが剣を振っているのが見えた。

久しぶりに見るなぁ。


きれいだなと思ってしまった。

汗が飛ぶのですら、キラキラして見えてしまう。


カッコいい、最高のイケメン。

メガネ男子。

細身だけど鍛えられている、バランスのとれた体型。


…目の保養だわ。来てよかった。



そういえば、クロウのレベルっていくつぐらいなんだろう?

剣の達人なんだよね。


レベッカは鑑定ができるんだったけど、

この身体に入ってから鑑定を使ってみたことがなかった。

迂闊だった。

試してみたら良かったわ。


フッと口に出した

「鑑定」

なんちゃってね。突然できるわけないか…


『LV169、HP1787/2110、剣技…』


ん?

今何か見えた。


その時、足音が近づいてきた。


「レベッカ?……」


顔を顰めながら近づいてきたクロウを、私は黙って見つめ返した。

たぶん、鑑定したから不快感を感じたんだろうと思う。

顔を顰めてるのですら整ってるわ。イケメンパワーすごい。


クロウは、じっと私の目を見ると


「コリン様ですね。お帰りなさいませ」

妖艶な笑みを向けられる。


「ーーー?」


何でコリンだとわかるんだろう?

あ、でも、エド様も、お姉ちゃんもすぐ気付いてくれたっけ。

でもでも、クロウはレベッカと面識がないはずなのに……



「中にお入りください、坊ちゃん。

…その姿では坊ちゃんではまずいですね。

レベッカ様とお呼びしますね」


「あ、あの…わかるの?私だって」


「わかりますよ。

ずっとお待ちしておりましたから」


んん?

ずっとってどういう意味かな。


「坊ちゃんの部屋ではなく、客室にご案内しますね。レベッカ様」


私は、女子の身体になってから初めて家に帰れたのだった。

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