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伯爵令息転生女子  作者: くるみ
第1章
34/229

33週末ダンスレッスン

王都別邸に、週末に帰ってきた。


クロウ、相変わらずだな。

妖艶な感じだよな。


私がプレゼントしたメガネも使ってくれてるみたい。

気に入った模様。よかったよかった。


「ダンスレッスン?ここでも?」

「はい。私は結構ダンスが得意でして。

坊ちゃんは鍛えがいがありそうだと思っていました」

「えーっ」


「えー。ではありません。恥をかかない程度には仕上げますよ」


やる気満々だな。

やるしかなさそうな雰囲気だ。

色気にやられないよう頑張ろう。

そうだ、レベッカのことを考えていればいいんだ。

レベッカと踊るためなんだ。


「私は男性パートも女性パートも踊れますよ」

すごいな、そうだったんだ。


早速、私がどの程度踊れるのか試してもらう。

「思ったより悪くはないですが、全然ダメですね」


それ、もっと悪いと想像してたってことじゃん。

はぁ。

どうでもいいけど、手を繋いでとか、本当に緊張するからやだ。

正面から向かい合うんだよ。

恥ずかしすぎるでしょ。これ。

どんな拷問なのよ。

イケメン様は遠くから拝みたいのよ。



あー、せめてフォークダンスとかがいいな。

向かい合わせではなかったはずだよねー。

好きな子と手を繋げるかドキドキしながら踊ってて、

結局その子の手前で曲が終わったりするんだよね。

少女漫画でよくある話だわ。


などと、考え事をしながら、クロウとしばらく練習。

煩悩、消えて。

無になるんだ、無に。



その後、1人でステップだけをひたすら練習して覚えこみ。


後は、姿勢を正すことを意識しながら、注意を受けながらステップを踏み。


またクロウと練習。


「だいぶ良くなったと思いますが、安定感がないですね。

また明日もやりましょう」

メガネが光った。


また明日もかー。

レベッカと踊るためだよね。

頑張ろう。


あれ、私、やたらとレベッカ意識してるな、最近。

こないだの、エド王子と踊ってる光景を思い出す。

あんな感じに踊れたら楽しいと思うんだよね。

すごく綺麗だった。絵になってた。

映画のワンシーンみたいだよね。


レベッカというよりも、ダンスに興味が出てきたんだよ。

きっとそう。

心の中でいっぱい言い訳をした。



次の日も、クロウと一緒だった。

はあ。

落ち着かない。


「嫌なんですか?」

クロウが言う。


「嫌ではないですけど」


「だったら何なんですか。言いたいことでもあるんですか」


質問タイムに突入したと思った私は聞いてみた。

「クロウの初恋の人ってどんな人なんですか?」


「いい質問ですね。私にそう言うことを聞くときは

コリン様の初恋の人を先に教えてからにしてください」

クロウが明らかにイラついて意地悪を言う。


「アイリス王女様ですよ」

私は即座に答えた。

女の私にとっては、コリン少年の初恋は自分のものではない。

答えることに躊躇いはない。


「は?」

クロウは呆気に取られたようだった。


「私は言いましたよ。クロウも答えてください」



ため息をついたクロウは言った。

「初恋でない話なら少しだけしてもいいです」


「昔、鈍臭くてわがままで、泣き虫な女性に出会ったんです」


鈍臭くてわがままで泣き虫、最悪じゃないか。



「何人もの女性と出会っては別れましたが、

その彼女のことはたまに思い出していました」


へー。



「あんな面倒くさい人もいないですからね」


悪口だな。完全に。



「フッ、私はコリン様の中にその人の面影を感じていますよ」


クロウはそう言って、魔性の色気が漂う黒い微笑みを浮かべた。



私の中にその人の面影…

うわー。

間接的に私の悪口なのだろうか…前世そんなだったと思えなくもない。

しかし、クロウがそのことを知っているとは思えないし。

頭の中が疑問符まみれになった。


「坊ちゃん、レッスンに取り掛かりましょうか」

その話はそこで終わったのだった。

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