表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伯爵令息転生女子  作者: くるみ
第4章
205/229

25 地竜

私は、負傷して気を失ったままのエド王子を残して結界から出た。


地竜は薄い茶色い色をしていて、金色の瞳をしている。

気が立っている様子で、とても凶暴な感じがする。

結界の外から何回も何回も攻撃してきていたのだ。


私は、とりあえず魔法で一通り攻撃してみることにした。


氷、水、風、火。

得意な順番だ。

土魔法は地竜の得意とする属性なので省く。

魔物の得意な魔法で攻撃することは、

下手をしたら回復させてしまうこともあるのだ。


攻撃した魔法はどれも大差がないというか、効き目の違いがわからなかった。

私自身が氷魔法が得意なこともあるのか、氷が一番効果が高いような気がした。


そこで、氷魔法で続けて攻撃した。

槍のように尖らせた氷で攻撃したり、

身体を凍らせるほど冷やして動きを鈍くさせる。

そう思ったのだけど。

最初ほど効かない。


同じ魔法を使っても、効いたり効かなかったりしている。

効果にムラがある。


レベッカは強いと思っていたけど、

やはり私が中身では思うように戦えないのかもしれない。

今さらながら焦ってきた。


スピードは勝っている。

攻撃は躱せる。

でも魔法による攻撃が思うように効かない。


そうなると直接攻撃した方がいいのだろうけど。

これほど巨大な身体の敵と戦う経験は少ないので躊躇った。


一度結界を張って、カバンから大剣を出した。

この剣は重いけど、レベッカは怪力だから平気だ。

この剣に効果を付与させて……


《ズシーン ズシーン》


「えっ」


私が結果に入ると、地竜は違う方へ歩き出した。

エド王子のいる結界の方だ!


私は焦って結界を解除して、攻撃力を少しだけ上げた剣で攻撃した。

ジャンプし、振りかぶったところで、

地竜は私の気配を察したのか振り向いた。

大きく開いた口が目の前に迫る。


「氷柱」


私は咄嗟に氷の塊を出現させた。


結局、攻撃にはならず、避けて、地面に転がるように着地した。


どうしよう。倒し方がわからない。

剣で、地竜の足元をちょこちょこと攻撃してみるが、効果は薄そうだ。


結局、様子を見ながら魔法で思いつくままに攻撃していくことにした。



これといった決定的な攻撃が決まらないまま、時間だけが経過していった。



「いつになったら倒せるの?」


疲れて、だんだんと集中力が切れてきた。

自分にはやっぱり無理だったのかなと思えてきてしまった。


雑念で動きが鈍くなった私は、地竜の攻撃をまともに受けてしまった。

尻尾で張り倒されて、近くにあった木に激突した。


身体中が痛くて立てない。

地竜の巨体が迫ってくる。

私は結界を張った。


そして痛みを取るために、自分で治癒魔法をかけた。


「うっ……」


痛いのは無くなったけど、気分が悪くなってしまった。

吐き気がする。


結界の上から踏みつけられる感じで、地竜は攻撃してくる。


《パリン》


結界が割れた。

レベッカの結界が割れるなんて。


私は呆然としてしまった。


今まで結界を壊されることなんてほとんどなかったのに。

疲労のせいで強度が弱まった可能性がある。



新しい結界を張らないとと思ったけど、

焦りの気持ちからか、うまく発動できない。

咄嗟に何とか飛び退いて攻撃を避けた。



有効な攻撃方法が見つけられないまま、劣勢に追い込まれていた。

要領が悪いのかもしれない。

戦闘のプロなら、もっと上手い戦い方があったかもしれないのに。



その時ーーーーー



地面を大きな影が通過した。


思わず見上げると、ドラゴン…翼竜の方のドラゴンが空を飛んでいる。

地竜の方もそちらに気を取られている。



念話がかかった。


『風子?こういう時は無茶しないで俺を呼ぶように言ってあったでしょ?』


翼竜の上に人影が見えた。


『今から対処するから、風子は避難して』


ヒナタだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ