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伯爵令息転生女子  作者: くるみ
第1章
18/229

17 寮に入ってみた。

学園と別邸がそう遠く離れていないとはいえ、

移動に時間がかかる。

効率が良くない。


別邸では魔法が練習しにくい。

火の魔法なんて特に、火事になったら危ないし。

水魔法が使えるとはいえ、危ないことは危ない。

設備の整った学園の方が便利だ。


剣の練習にはクロウがいてほしいけど、

黒髪、黒い瞳では目立ってしまうので、

寮に入るとすれば学園には連れてこられないだろう。


いろいろなジレンマを抱えつつ過ごしていると、

アイリスお姉ちゃんから念話装置に連絡がきた。


話してみると、寮の空き部屋がけっこうあるそうで、

途中からでも入ったらどうかという話だった。

王女も王子も、王城から遠いために寮生活をしている。

エド王子は神出鬼没だから、王族の公務などもこなしているんだろうな。

アイリスお姉ちゃんもたまに出かけている時がある。

念話装置も、いつでも通じるわけじゃないようだ。



ここの学園寮は、部屋も広いし、使用人用の部屋も用意されている。

身の回りの世話のため、使用人を連れてきて良いそうだ。

クロウは外見上無理だけども。

そういえば、学園の見学に来た時もついてこなかったのはそういうわけだったんだろうか。



寮は、男女それぞれA・B・C、3つずつの建物がある。


敷地の東側の端に男子寮、西側の端に女子寮がある。

つまり、男子寮と女子寮はお互い一番遠く配置されている。


それぞれ、学園に1番近い建物から、A・B・Cの配置だ。

団地のようなイメージだろうか。

細長い3階建ての建物が3つ並んでいるのだ。


私たち兄弟は、C棟の寮の部屋に案内された。

敷地の一番端っこに位置する建物だ。


さらに寮の部屋割りには秘密がある。

魔力が多い者ほどC棟に入れられる。

その中でも、さらに魔力が多い者は建物端の部屋を案内されることが多いのだとか。

魔力が暴走した場合のリスクを減らす意味があるらしい。

姉の受け売りだ。


私はC棟の2階の端っこの部屋になった。

兄様は2つ隣の部屋だ。

ちなみに、私の真上はエド王子の部屋らしい。

王族だから、学園に近いA棟なわけではない。

C棟が一番新しく、強度が高いのも関係しているようだ。



ーーーーーーー


学園に入って1ヶ月ほど経った。

同じクラスの例の黒い瞳の美少女とは一回も喋ったことはなかった。

外見のこともあるのか、人と一緒にいる所を見かけない。

たまに目が合う時がある。

見られているような気がする。


エド王子と仲良くなったことで、私にしては目立つことも多いかもしれない。

気をつけよう。


黒い瞳の人は闇の魔法を使うかもと聞いてたけど、

美少女ちゃんは特に変わった魔法は使っていないようだった。

火・水・風・土、普通の魔法を普通のレベルで使っていた。

突出して他の生徒より出来が良いこともなかった。

光の魔法は使わないが、あれは使えない人も珍しくない。



1ヶ月のキリのいい所で、兄様と一緒に寮生活することにした。

兄様についてる使用人が、私と兄様2人分の面倒を見てくれるそうだ。

出来ることは自分でもやるようにするつもりだ。


洗濯して乾かす技術もここで活かされるかもな。

水分を集めるやつ、結局やれるようになったんだ。

自然乾燥ならぬ、自己乾燥。

やり過ぎると乾燥しすぎるから注意。

カピカピになるよ。



クロウは別邸でお留守番。

週末は家に帰って剣の稽古をすることもあるだろう。

でも、平日離れられて正直ホッとしてる自分もいる。


クロウといるのはやはり落ち着かない。

彼も何か抱えてるものがあるのかもしれない。

自分でできることなら協力してあげたい気持ちはあるけど、

あの人は完璧なところあるからな。

私なんかで協力できることもなさそうだ。

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