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SKYED7 上 登場人物紹介

登場人物は大枠として所属別に記載いたします。

その為まだ登場していない人物が先に記載されていることが多々あります。

ご了承ください。

【一部登場人物に挿絵あり!】

①物語の軸になる人物


【リオン】

 後に世界を救うことになる赤子。ゴドリック帝国は東部エキトワ領のアルバレル修道院で育てられていたところをロブ・ハーストによって攫われる。上編では時々描写があるくらいでほとんど空気。


【ロブ・ハースト】

 ゴドリック帝国東北戦線エキトワ領方面軍サネス小隊の軍曹。大柄で頑強な身体。栗色の長髪。緑色の目。銃弾を受けてもひるまずに前進する姿から「最強の男」と称された。寡黙だが冗句を解する柔軟さはある。アナイの戦士ラグ・レに協力してアルバレル修道院から帝国の重要機密を盗み逃亡する。得意武器は槍。元リンドナル方面軍プロツェット小隊軍曹。

挿絵(By みてみん)

↑彩花様からいただきました!

挿絵(By みてみん)

↑足長爺様からいただきました!




②ゴドリック帝国


【ブロキス皇帝】

 ザニエ・ブロキス。三代続いたゴドリック帝国を乗っ取った梟雄(きょうゆう)。元はセイドラントという小国の王子だったがセイドラントを滅ぼした。遠く離れた地を一瞬にして移動する、見えない力で人を殺すなどの不思議な力を使うとされ、暴君として恐れられている。青みがかった灰色の顔に生気のない瞳、弛んだ頬に深い皺が刻まれた老人のような容貌をしているが実はとても若い。


【ショズ・ヘイデン】

 ゴドリック帝国諜報部・ヘイデン独立大隊の長。階級は少佐。禿げた中年太りの冴えない男だが頭は切れる。ブロキス帝の右腕。冷静沈着で仕事の鬼のように思われがちだが実は心の奥底に激情を隠している。軍部では威光を放っているが家では婿養子で肩身が狭い。たまに帰ると妻エイダは冷たく、アーリーという一人娘は年頃なせいもあり口すら聞いてくれないらしい。もちろん洗濯物は自分で洗う。


【トルゴ・アシンダル】

 ゴドリック帝国技術部・機械課の長。階級は中将だが課では皆に課長と呼ばせている。温和で小柄な細身の老人。フレイマンの設計図と呼ばれる怪書を解読してそこに書かれた兵器を再現し帝国の躍進に貢献した立役者。本人は機械いじりが出来ればそれでいいらしく帝国がブロキスに乗っ取られてもすぐに恭順(きょうじゅん)した。化身装甲から発想を得て装甲義肢を生み出した。


【ダロット・ステイラー】

 トルゴ・アシンダルの部下で若手の技師。エイファに少し気がある。アシンダルの下で得た知識と技術で後に大成するがそれはまた別のお話。


【エイファ・サネス】

 サネス小隊の隊長。階級は少尉。大陸西部の都市キアルの名門サネス家の長女。乗馬遊び中に落馬して腰を悪くした父の代わりに軍に入る。金髪碧眼で意志の強そうな凛々しい顔立ちをしているので黙っていれば美人なのだが頭はあまり良くない。化身装甲という帝国の最新兵器に搭乗できる数少ない適合者の一人。部下であるロブ・ハーストの逆心の責任を取り更迭(こうてつ)される。


【ニファ・サネス】

 サネス小隊の隊員。階級は一等兵。大陸西部の都市キアルの名門サネス家の次女でエイファとは双子。エイファが髪を伸ばしているのに対しニファは肩口で髪を切っている。姉同様化身装甲の使い手で戦闘勘に天賦の才がある。戦闘や痛みによって気分が高揚すると所構わず発情する。話が通じないが姉のいう事だけは聞く。ロブ・ハーストとの一騎打ちで重傷を負いイクリオ軍病院に収容された。


【ビクトル・ピーク】

 サネス小隊の隊員。階級は軍曹。叩き上げの努力家でエイファの補佐的立場だった。エイファに対して恋愛感情はないが、エイファが困っている様子を見ると嗜虐心が満たされるのでエイファがある意味大好き。最近は、下に見ていたエイファに最悪の空間に置き去りにされたことで別の性癖が目覚めたらしい。


【バルトス・ジメイネス】

 現リンドナル方面軍の機械化猟兵の青年。明るく短い茶髪に鋭い目つきで身だしなみには頓着なことから全身から素行の悪さがにじみ出ている。セロと同じく孤児院の出で同じく孤児院出の大先輩であるロブやアルバスに対して闘争心を秘していた。好戦的で口は悪いが仲間思いな一面を持つ。装甲義肢という、化身装甲の軽量型の新兵器の適合者として前線で活躍していたが脱走兵ロブ・ハーストの討伐の任を受けて本土に戻って来た。


【セロ・ディライジャ】

 バルトスの同僚。丁寧に編み込まれた長い黒髪からも几帳面さがうかがえる青年。装甲義肢を身に着けた優秀な射手。バルトスとは同じ孤児院で育った仲で、つねに行動を共にしていた。


【エリス・ウリック】

 ヘイデン独立大隊の特務曹長。優秀な兵士としてヘイデンに重宝されており、ハースト軍曹討伐に向かうエイファ一行との間で伝令のような役目を担う。気の強そうな眼鏡の女性で実際に気が強く、歯に衣着せない物言いをする。安産型の体型からは想像できないが意外と格闘を得意とするものの、本人はその体型を非常に気にしており毎晩太ももを細くする体操をしている。


【イネス】

 ゴドリック帝国最北端の寂れた漁村マノラに住む妙齢の未亡人。女手一人で生きていくには厳しい寒村であり、それに付けこんできた村の男衆を受け入れてしまった事で精神が少し不安定になっている。己の過去の選択を後悔し、現状を変えたいと思っているが抗いきれず流されるままに生きている。


【ソール】

 漁村マノラに住む老人。元々はカヌークから来た漁師でマノラ生まれの妻と結婚し居付く。しかし出産に失敗した妻に先立たれ、徐々に村の経済が厳しくなっていく中で元余所者である事への風当たりが強くなっていき、海牛(かいぎゅう)を愛用の(もり)で仕留めたことがあると語ったことを掘り返されて嘘吐き呼ばわりされ(いさか)いを起こした事で以後村人たちから敬遠されるようになった。村の鼻つまみ者同士、イネスとは自然に仲良くなった。


【アルバス・クランツ】

 元リンドナル方面軍プロツェット小隊曹長。酔いどれクランツの異名を持つ特異な元軍人でロブとは腐れ縁。戦闘に愉悦を覚えぎりぎりの死闘を求める。明るい色の短髪、あごひげ、眠そうな目。筋肉質な重量級の身体で素早く動き人智を超えた怪力を見せる。転属を命じられた現在はテロートという大陸最北端の避暑地で官憲をやっており、活躍の機会が無くなったことで人々の記憶からも忘れ去られかけていた。装甲義肢をまとうが、実はその義肢は雷導していなかったと後々に判明する。

挿絵(By みてみん)

↑彩花様からいただきました!

挿絵(By みてみん)

↑足長爺様からいただきました!


【ヒルダ】

 ゴドリック帝国東部バエシュ領の名もなき炭焼きの集落に住む女性。四人の子供を育てる肝っ玉母さん。


【ハリエ】

 ヒルダの夫の炭焼き職人。毛深くて豚の糞みたいな体臭がする。


【子供たち】

 ヒルダの子供たち。古い慣習により七歳になるまでは名前が与えられないので全員名無し。後に四男以外はみな諍い、傷病で死んだ。


【ジルムンド・レイトリフ】

 ランテヴィア大陸東央部バエシュ領の現領主。白髪を後頭部に撫で付けたよく通る声の渋い老紳士。優秀な指導者として国内外に覚えめでたい傑物だが、野心が高く独善的な裏の顔がある。かつて長女を後継にせんと長男を廃嫡したが長女も家を継がなかった。長女がイムリント撤退戦の戦犯として刑に処されてから耄碌(もうろく)したらしい。


【ティムリート・ブランバエシュ】

 ランテヴィア大陸東央部バエシュ領の旧領主家の時期当主の青年。父ナダルの命でジルムンドに近侍している。小麦色の短髪に深い緑の瞳をした色白の美丈夫だが高飛車ですぐに自分語りや自慢をし出す。紅茶に造詣が深く褒められると嬉しい。根の性格は良いので初対面の人間ともいつの間にか仲良くなっていたりする人望がある。


【ナダル・ブランバエシュ】

 ティムリートの父。二代目皇帝であるナイアス・ゴドリックの娘を妻にしているのでブランバエシュ家は旧皇帝家との縁戚でもある。


【バンクリフ・ヘジンボサム】

 旧リンドナル王族の老人。ヘジンボサム家当主。リンドナル領主。


【トゥルグト・ヘジンボサム】

 バンクリフの子。当主はバンクリフだが対外的にはトゥルグトが


【サリ・アバド】

 ゴドリック帝国南東部リンドナル領の港町ダンカレムの長。事大主義の小心者。責任転嫁と自己保身が多い。


【マーカス・ナッシュ】

 ゴドリック帝国北東部エキトワ領の最高司令官。上級大将。




③聖地ジウ


【ジウの大賢老】

 アルマーナ島の中央東部にあるジウと呼ばれる密林で枯骸となった賢人。時が下るにつれ彼そのものがジウと呼ばれるようになった。魔法がお伽噺となった時代において桁外れの魔力を持つ。大樹と一体化し気脈を辿り世界中を見ることが出来る。世の不文律を狂わせる懸念のあるブロキス帝の思惑を憂慮し帝国の重要機密を盗み出す計略を立てた。


【ラグ・レ】

 定住地を持たない遊牧民「アナイの民」の少女。小柄。黒色の長髪に黒色の目。予備の鞍を「着る」という衣装はアナイの民独特の文化。眉の代わりに赤い塗料の横一線を施し、唇の両脇に黒い斑点を刺青するという「戦士の化粧」を顔に施している。頑固者。一人前だと思われたい願望が強く、帝国から重要機密を盗み出す任務に就く。弓の腕前は一人前。体中に短刀を隠している。


【ブランク・エインカヴニ】

 虎の亜人(カルナグー)の青年。小麦色の短髪に緑色の瞳、浅黒い肌をしており細身だが無駄のない筋肉質な身体をしている。一見すると人間にしか見えないが身体能力が高い。好戦的で頭は良くないが純粋で素直であり誰とでもすぐに仲良くなる。


【ノーラ】

 海牛の亜人(サハム)の女性。赤みがかり少し波打った長髪で黒目。健康的な肉体美。作中では本人も自身が何の亜人なのか分かっていないが海牛たちを操ることが出来、水中で何時間も活動することが出来るので恐らく海に関係した亜人なのだろうと思われている。一見すると人当たりが良く明朗快活としているが実際は人見知りで消極的な性格である。


【トト】

 ノーラの飼い猫。上編と下編の間らへんで死ぬ。


【オタルバ】

 豹の頭部を持った亜人(カルナグー)の女性。筋肉質だがしなやかな肢体を持つ。審判のオタルバと呼ばれ、ジウ入りを求める者の資質を見極める門番のような役割を担っている。さばさばした性格で姉御肌かと思いきや実は乙女な200歳超え。勘違いからロブに密かな恋心を抱く。地属性の魔力を持ち若干だが魔法を使うことが出来る。

挿絵(By みてみん)


【イェメト】

 神代人によって創造された原初の精隷の一柱。太古から生きる妖艶な女性。山羊の様な瞳孔に母乳の滴る三対の乳房を持つ。慈愛のイェメトと呼ばれ、大賢老を凌ぐ魔力で催眠魔法を常時発動し大樹に暮らす住人を守る。性に旺盛で節操がなく性交のことしか考えていない。おっとりしているが時に狡猾で掴み所のない性格をしている。


【ルーテル】

 牛頭の亜人(サハム)。見上げるほどの巨体に鋭い角、漆黒の体毛を持つ。密集した毛皮の下半身に対し上半身は「かなり毛深い人」程度。短気で攻撃的だが仲間思い。昔オタルバに師事していた時夜這いをかけたことがあり、アレのサイズに死を予感したオタルバに徹底的にぶちのめされたという黒歴史を持つ。初回登場時は49歳。


【エルバルド】

 とかげの亜人(カルナグー)。見た目は完全に二足歩行のとかげ。頭がきれる。登場時に「姓はジウに入った時に捨てた」と言っていたが実際に姓を捨てたのは彼ではなく彼の曾祖父。ロブが姓も名乗ったので自分に姓がないことを簡潔に説明するためについた言葉であり、そういう細かく少し固い面もある。初回登場時は22歳。


【シュビナ】

 梟の亜人(カルナグー)。羽毛のような栗色の髪に黒目がちの瞳の美女。両腕は翼になっているが翼の中程に指があり、それで器用に裁縫などもこなす。鳥の習性を色濃く残しているため狂人としか思えない行動を頻繁にする。イェメトの色々な世話役。僅かだが風属性の魔力を持つ。魔法は使えない。初回登場時は4歳。


【アンジー】

 人間の女性。ジウの住民三百人の胃袋を支える食堂の運営を任されている。献身的で自己犠牲が高い性格をしている。




④旧リンドナル方面軍


【キース・アロチェット】

 最終階級は海軍大将。敵の最重要拠点であるイムリント要塞を攻めている最中に大津波に会い軍団が全滅した。当人はなんとか生き延びて帝国本土への撤退を果たしたが島嶼に散らばる各隊へは撤退命令が伝わらず、まだ戦っている隊がいる中で戦線を離脱してしまったため軍法会議で敵前逃亡の罪に問われ銃殺刑に処され、アロチェット家は取り潰された。


【マリウス・シドー】

 殉職時は少将だったが後にその功績が認められ特進大将として戦没者に加えられる。リンドナル方面軍が壊滅し島嶼諸国が造反すると囮となり生き残った小隊たちの撤退を援けたと言われている。一方、全滅の情報が届かず判断が遅れ孤立したことから集中砲火を浴びただけだったという厳しい見方もある。しかし各隊が撤退の一色だった中でその場に留まり戦い続けたことが確かであり、後に帝国では彼が戦い続けた十八日間を偲び大転進記念祭という鎮魂祭が画されることとなる。


【カーリー・ハイムマン】

 最終階級は少佐。方面軍が壊滅した事を察知すると司令官であるアロチェット大将の指示も仰がず勝手に敵と停戦交渉した。おかげで撤退の際にはラーヴァリエからの追撃はなかったが、ラーヴァリエにより情報を流された島嶼諸国は一斉にゴドリック帝国を裏切る事になった。自身も撤退には成功したが後に銃殺刑に処せされた。自分を跡取りにしようと目論む父親に嫌気が差して半ば強引に既成事実をつくりハイムマン家に嫁入りした過去を持つ。旧姓はレイトリフ。


【ネイサン・プロツェット】

 最終階級は中尉。ロブ・ハーストとアルバス・クランツが所属していた小隊の長。若手にも関わらず癖の強い人材をよくまとめることが出来、才能を見込まれていた。方面軍壊滅の際には最前線にいたにも関わらず撤退に成功するという偉業を成し遂げる。しかしそれが逆に臆病風に吹かれたと揶揄され、戦後は敵前逃亡の罪で銃殺刑に処せされた。これより残された家族親類は姓を変え、プロツェット家は断絶した。




⑤ザッカレア商会


【ウィリー・ザッカレア】

 どこかの国の商人。生活用品から珍品、果ては非合法な(ブツ)まで幅広く取り扱っている。現地作業員として活動する国の傷痍軍人を雇用していることから行政に何らかの見返りを進呈している可能性がある非公式にして公認の闇商人。天性のものか、誰の記憶にも残らないような存在感の希薄な顔をしている。


【ビビ】

 警護主任として国を跨いでウィリーに同行する女性兵士。元々はどこかの国の野戦看護師だったが、強襲してきた敵に滅多刺しにされたり顔面を拳や石で殴られつつ強姦され瀕死の状態で打ち捨てられていた所をウィリーに拾われた。粉砕した顎に障害が残ったため上手く喋れないがウィリーとは意思疏通が出来る。常に防塵面を被った男色好事家。本名はビアンカ・ビアシーニ。


【ダグ】

 ウィリー・ザッカレアの部下。ザッカレア商隊ゴドリック支部の駐在員。大柄の体躯で怪力の持ち主。昔はリンドナル方面軍の前線兵士だったが全身に大火傷を負って退役した。僅かな俸給は入院費に消え、退院した後は火傷痕から「胡桃頭」と呼ばれ差別されていた。隊では後方支援に回ることが多い。本名ジム・ダグラス。


【グレコ】

 ウィリー・ザッカレアの部下。乞食時代からのダグの相棒。昔はリンドナル方面軍の前線兵士だったが戦線が膠着した折に水の溜まる不衛生な塹壕に居すぎて両脚が壊死したため退役した。隊では売り子や収益管理などを行っており、高い集中力と正確さで仲間から絶大な信頼を得ている。本名ディメトリオ・グレコスタ。


【カート】

 ウィリー・ザッカレアの部下。上編では台詞はないが一応いる。優秀な航海士でウィリーの海運商売を支える。本名リカルド・カーター。




⑥島嶼諸国


【ヘンリエッタ・アストラヴァ】

 島嶼東部にあるダルナレア共和国の代表。ダルナレアはイウダル族という長命不老種族の単一国家である。本当はイウダルでダル族という意味なのでイウダル族だとダル族族になる。同様にダルナレアはダル族の国という意味なのでダルナレア共和国はダル族の国共和国となり二重表現になる。ヘンリエッタは高齢の老婆だが外見は美しい若い女性にしか見えないのでその美貌を駆使した外交を得意とする。そのため周辺諸国からはダルナレアの妖婦と呼ばれ、列強諸国からは女狐という蔑称で呼ばれている。しかしいくら警戒していても実際に相対すると確実に懐柔されてしまう。恐ろしい手合いである。後にウェードミット島嶼連合の初代議長(代表)となるがそれはまた別のお話。


【オグポラ・トゥルバ】

 島嶼中央の小さな島々をまとめるトゥルバ族の王子。王国の名はアナトゥルバという。偉大なるトゥルバという意味である。まとめるとはいうものの実際は周辺の少数部族に貢物を要求するくらいなので支配しているかと言えば微妙で結束力はない。


【バンタシェ・デルキウィリ】

 島嶼最東部、ラーヴァリエの治める神聖大陸に最も近い海域に位置する商業国家の外交代表。対外政策において外交代表の言動は国家代表の意志に等しく大きな権限を与えられている。西にダルナレア共和国があり、南にナバフ族の島がある。ダルナレアとはうまくやっているが排他的なナバフ族とは不戦条約を締結してはいるものの常にいがみ合っている。


【オロ】

 島嶼東部にある小さな島を本拠地にしている少数部族ナバフの戦士長。ナバフ族は義理堅く一度仲間意識が芽生えると命にかけても約束事は違えない。独立心が強くラーヴァリエに最も近い海域に住んでいるのにいくらラーヴァリエやゴドリックの脅威にさらされようとも独立を保ってきた。ゴドリックが同等の国家として同盟を持ちかけるとこれを快諾した。戦闘能力が異常に高く、中でもオロは部族の歴史の中でも最強と言われている。

 余談だがナバフ族はゴドリックとの同盟締結の前に一度だけ数人の戦士が他の少数部族の救援要請に呼応して出陣し、ゴドリックのリンドナル方面軍と戦ったことがある。その時に相対したロブ・ハーストは名もなき戦士の驚異的な強さと銃弾をも恐れない高潔さに感服し、以後その戦士の遺品である槍を手に生き様を真似するようになった。


【ランデル・ディアマクタ】

 島嶼中央南部にある島々を治めるガニライ族の戦士長。周辺部族にも大きな影響力を持つ。豪胆だが学があり、かつては神聖大陸に渡って学問を治めたこともあるので地政学に則って自分の部族の立ち位置を考えることは出来る稀有な人物。ガニライ族がどちらに味方するかで島嶼におけるゴドリック・ラーヴァリエ両国の力関係が変わってくることをよく理解しており状況によっては簡単に立ち位置を変える梟雄。

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