冨樫義博 漫画『レベルE』
はい、今更ながら冨樫義博の『レベルE』を紹介していきましょう。本当に今更ですね。言わずと知れた、『HUNTER×HUNTER』『幽遊白書』で知られ、天才と呼び声高い冨樫さんですね。
手抜きをしても許されるのは冨樫さんだけでしょう。ハンターハンターなんて下書きの状態で掲載されているページもあるくらいです。それが許されるのが冨樫義博だということ。
で、冨樫ワールド全開なのが今回紹介する、『レベルE』です。ちなみに豆知識、タイトルの『レベルE』のEはどうして、Eなのか? それはAlienの頭文字をEだと勘違いしていたからなんですって。
ウイキペディアにも載っているから、真実味が高いです。もし頭文字を勘違いしていなければ、レベルAになっていたということですね。
この話は簡単に説明すると、ドグラ星というところの王子であるバカ王子が巻き起こすハプニングに色々な地球人であったり、宇宙人が巻き込まれていくというオムニバスです。
このバカ王子、宇宙随一の頭脳を持っているのですが、その頭脳の使い方が、いかに他人をイラつかせるかに心血を注いでいるのだとか(笑)。もっと、全宇宙のために使ったら、どれだけ宇宙は良くなるやら。
バカ王子がディスクン星人を怒らせてしまい、地球滅亡? の危機を引き起こしたり、マクバク族という厄介なウイルスをまき散らす宇宙人から地球を救ったり? などなど幾度となく地球を救っております(笑)。
中でも私が好きな話は原色戦隊カラーレンジャーのお話です。この話本当に面白い。バカ王子にさらわれた子供たちは、カラーレンジャーに変身できるリストバンドを勝手につけられ、地球を脅かす悪い宇宙人と無理やり戦わせられるという話。
RPGゲーム風で言うなれば今のなろう系みたいな作品なんです。今から二十年以上も前にあの物語を思いつくのはそれなりに凄いことだと思うんですよ。
レベルが上がるほど、戦闘向けの技を覚えるんです。はじめの内はマッチみたいな火を起こしたり、ポカリを出したりという技しか使えないけど、段々面白い技を覚えていくのが読んでてワクワクしました。
で、カラーレンジャーと人魚編では、なんとですね。本当に悪い宇宙人を退治してしまうんですよ。それがカラーレンジャーものすごい強いの。驚きでした。
実際にカラーレンジャーめっちゃ強かったんです。銃弾を受けても、びくともしないし、あっという間に悪い宇宙人を退治してしまったんですよ。
弱そうにしているキャラが実はめちゃ強かったって言う、展開って面白いしワクワクしますよね。巻数も三巻と短く、コメディー系のSFが好きな人にはオススメです。




