金田一蓮十郎 漫画『ジャングルはいつもハレのちグゥ』
月刊少年ガンガン 巻数:全10巻 発表号:1996年No.8 - 2003年1月号 作者 金田一蓮十郎
アニメ化あり
はい、お久しぶりです! 本当にお久しぶりですね。皆さんはコロナ大丈夫ですか? 私は大丈夫です。
こんな世界が暗いムードになっているときこそ、コメディーですよね! うん、コメディーだコメディー。コメディー漫画はいいですよね。本当に。
皆さんはコメディー漫画と聞いて思い浮かべる作品は何ですか? 銀魂とかですか? コメディーを書ける人は凄いと思います。だって、人を楽しい気持ちにさせるのですから。
というわけで、今回紹介するのは金田一蓮十郎さんの『ジャングルはいつもハレのちグゥ』通称 (ハレのちグゥ)です。
ん? 略称は、「ハレのちグゥ」のより「ハレグゥ」の方がいいのではないか? と思ったあなた。実はハレグゥというタイトルの続編があるのです。だから、ハレのちグゥじゃないと、こんがらがっちゃうのですよ。
知名度はどうでしょうか? それほど知名度の高くない作品だと思うのですが。高いですか? まあ、作者の代表作なので、けっこう知名度あるのかもしれませんね。
知名度が低かろうが、高かろうが、面白いものは面白いんです。とにかく、ツッコミがキレキレ。ツッコミ役が主人公のハレという十歳から十一歳の男の子。で、あとの登場人物たちはみんなボケ役です(笑)。
たくさんの登場人物たちがいるのに、ツッコミを入れるのはハレだけです。本当にハレはいい子、というしかない。母親が家事をしないから、ハレがほとんどしてるし、グゥというヒロイン? が、とにかくけた外れのボケをかますから、いつも目を光らせてないといけないという。
何でもありの滅茶苦茶な話なのですが、本当に笑えるんですよ。設定がとにかく、斬新。登場する動植物はけっこう、インパクトがあってはじめは、拒否反応があるかもしれませんが読んでいる内にその世界観が癖になります。
ジャングルで暮らす、ハルの前にある日突然、グゥという正体不明の少女? があらわれ居候をすることになって、その日からハレの暮らしは一転するという話です。ギャグ8割、シリアス2割くらいです。
少年誌での執筆時は、少年漫画にはそぐわないような重い問題を抱える登場人物を多数登場させるのが常で、シリアス一歩手前の展開をキャラのノリの良さで押し切ってギャグにしてしまうという独特の作風を持つ。
とウイキペディアにもあるように、とにかくどんなに重い設定を持っていても、ギャグにしてしまえるという、特殊能力の持ち主です。
作者の金田一蓮十郎さん。男性みたいな、ていうか男性の名前ですが、実は女性です。現在40歳なのだそうで、デビューしたのが16歳のときですよ。
高校在学中の1996年、『ジャングルはいつもハレのちグゥ』で第3回エニックス21世紀マンガ大賞準大賞を受賞し、『月刊少年ガンガン』1996年No.8に掲載されて16歳でプロデビュー。翌1997年から『月刊少年ガンガン』にて『ジャングルはいつもハレのちグゥ』の連載を開始。
すごいですよね! 16歳でプロ漫画家ですよ! ハレのちグゥを描いたのが、十七ですよ! 天才すぎますよね。十七歳が描いた漫画が、とてつもなく、笑えて今でも代表作ということですよ。ビックリしました。どんなジャンルでも描ける人です。
今ではたくさんの連載をかかえる、人気漫画家です。というわけで、当時十七歳が描いた、ハレのちグゥ、本当に笑えるので、コメディー漫画が読みたい方は読んで見てください。オススメです。




