小畑健 漫画『ヒカルの碁』
集英社 『単行本23巻 完全版20巻』 【囲碁・ヒューマン】 作画:小畑健 原作:ほったゆみ アニメ化有り
『平安時代の碁打ち藤原佐為は遥かな時を超えて、進藤ヒカルの元へ蘇った。神の一手を極めるために』君がいま僕を支えて、僕がいま君を支える♪。
はい! いやー、最初の一文からつかみはバッチリですねー。やっぱり、最初の一文が面白い作品は全編を通して、面白い作品が多いい、と私は思っています!。
今回は囲碁ブームを巻き起こし、世界でも高い評価を得ている、『ヒカルの碁』を紹介します。いやー、ヒカルの碁ですよ。懐かしいですねー。
囲碁漫画の傑作ですよ。これから先もこれ以上の作品はでるかどうか? と、言うほど凄い漫画です。この作品を知らないなんて、もったいない。
この漫画がきっかけで囲碁を始めてプロになった人もいます。そして、当時は人気のなかった囲碁部が人気の部活になったでしょうね。
キャプテン翼やイナズマイレブンが流行れば、サッカー部が人気に、スラムダンクが流行れば、バスケ部が人気に、YAWARA!が流行れば柔道部が人気に、人間という生き物はすぐに影響を受けますねー。
だけど、それでいいと私は思っています。そりゃー、こんな心揺さぶる作品に出合ったら、やってみたくなりますよ。入ってみたくなりますよ。
黒歴史っぽいことをさらしてしまいますが、私もあの囲碁の打ち方を真似ていました(苦笑)。そう人差し指と中指で碁石をつかんで、盤面に打つ、というポーズです。あれがカッコイイ、んですよねー。
アニメのオープンだったかな? でも、キャラたちが一手を打つカッコイイシーンがありました。本当にカッコイイですよね。言っちゃ悪いけど、囲碁という地味ゲームをあそこまで面白く描ける、って凄いです。
囲碁が分からない人でも、ヒカルがどれだけ凄い一手を打ったのかがすぐ分かります。
だって、周囲の人のリアクションで丸わかりなんですもの、いやー、本当に周囲のリアクションがいかに大事なのか分かる作品です。
原作は、ほったゆみさんで作画が小畑健さんです。そうです、小畑健さんです。あの『バクマン』『デスノート』で知られる、小畑健さんが絵を描いているんですよ。凄い線が綺麗なんですよ!。完全版の絵が淡い虹彩で大好きです。
こういう作画と原作が分かれている場合はどうすればいいのでしょうね?。今回は作画の人の名前をタイトルに使いましたが、この場合は二人の名前を入れた方がいいのでしょうか?。
それではストーリー紹介を簡単にしていきましょう。主人公は進藤ヒカルという男の子が小学校六年生の時におじいちゃんの蔵である碁盤、と出会ったところから始まります。
その碁盤には平安時代の碁打ち藤原佐為の魂が宿っていたんですよ!。
なんで、ヒカルが蔵にいたか分かります?。うんうん、そうです、おじいちゃんの蔵から金になりそうなものを売ろうとしてたんですねー。はい、悪ガキです。
そして、ヒカルの体に佐為が取り着くのです。実は佐為が人間に取りつくのはこれが初めてではなかったのだとか。
ヒカルの前に取りついていたのが江戸時代の後期に活躍してた『本因坊秀策』という少年だったそうです。その少年は伝説の碁打ちになったそうです。
本因坊秀策なんて、どうせ、創作キャラだとう、と私も思っていたんですよ!。それで調べてみると、なんと! 実在していた人だったんですね!。
ビックリしました。それで、少し調べてみると、本因坊秀策とは、本因坊家という囲碁が強かった家系だったそうなのです。で、中でも強く、囲碁界の伝説的な人が秀策だったんですねー。
この話では秀作の代わりに佐為が碁を打っていた、事になってます。
囲碁界には本因坊戦、というトーナメントがあるみたいですよ。そうです、本因坊戦とは本因坊家から取っているんですねー。
で、ヒカルは佐為と共に碁の世界に入っていくのだった。と、言う話です。それで佐為が「打ちたい、打ちたい、打ちたいぃー」、としつこいので碁会所に行く事になるです。
その碁会所で出会ったのが永遠のライバル塔矢アキラと出会うのです!。それで、アキラとなんやかんやあって、碁を打つことになるのです。あ、書くのを忘れてましたけど、ヒカルは囲碁素人ですよ。
で、アキラはプロ級の実力の持ち主。なんと父親が囲碁界のスーパースター塔矢名人なのです。いま、最も神の一手に近いとされている人も塔矢名人です。
ちょっと、話が反れますが、いいですか?。いいですよねー。反れなきゃ文字数が稼げないのですもの!。それでは反れます。
ハッキリは憶えていませんが、「歴代で一番強い碁打ちは誰だ」、という質問を記者がしたそうです(記者だったかどうかはうろ覚え)。「当然塔矢名人だろ」とある記者が言いました。
しかし、なんだったかなー。塔矢名人が直接いったんだったっけ?。で、「歴代で一番強い碁打ちは本因坊秀作だ」と誰かが言いました。つまり、塔矢名人より、秀作の方が強い、と作中で明言されているのです。
あなたは憶えていますよね。秀作に取りついて碁を打っていたのは佐為だった、って事を、つまり、塔矢名人よりも佐為の方が強いのです(多分)。
話を戻します。――アキラもクッソ強いのですが、佐為には当然かないません。ヒカル(佐為)に負け、アキラは強いショックを受けます。だって同い年の子には負けたことがないのですもの。
ある赤髪の男と小さい時に対局していた時に、「ぼく、負けようか?」とアキラが憎たらしい事をいうのですよ。それ以来、赤髪の少年は囲碁が嫌いになったとさ、チャンチャン。
そして、ヒカル(佐為)に負けたアキラはヒカルの背中を追いかけるのです。ヒカルも色々あって、アキラの背中を追いかけるようになっていきます。
こんな、話、囲碁のルールを知っていないと面白くない、と誰もが思っている事でしょう。そんな皆様に強くいいたい『囲碁のルールを知らなくても、凄く面白い』と、本当に囲碁のルールを知らなくても面白いんですよ!。私も囲碁のルールを知りませんが、凄く面白読ませていただきました。
本当にオススメしたい漫画、アニメです。え? アニメ、どゆこと? と思っている方もいるでしょう。そうです、『ヒカルの碁』はアニメ化しているのです。
そして、なんと、なんと、なんと、YouTubeでアニメが全話見れちゃいます!。パチパチパチパチ!。「こんな神アニメが無料で見れるの!」そうです、無料で見れちゃうんです。
「だけど、タダより高いものはない、っていうよね。もしかして、詐欺じゃないの?」
いえいえ、こんなこと教えたって私に何の得があると、言うのですか!。私が出版社からお金をもらってるって? もしもらっているのだったら、漫画を進めてアニメは進めませんよ。
はい、という、茶番劇に付き合ってもらいましたが、本当にこんな紹介をしたって、私に得がある訳ではありません。善意で紹介しているだけです。
最後にどうでもいい事を書きます。対局が終わったあとの、白黒の碁石が碁盤に綺麗に並んでいる、のを見るのが好きでした(笑)。なんか、本当に綺麗に並んでいるんですよ、白と黒がね。見ているだけで気持ちいいです。
友情、努力、勝利の囲碁少年漫画の最高傑作、一度、一度、で良いのでYouTubeでアニメを見てください。ハマる人は必ずハマりますから!。ありがとうございました。
全然ストック溜まってません。今ちょっと、他の作品を書いていて、不定期更新になりますが見放さないでくださいね(涙声)。必ず、投稿続けますから!。




