荒川拡 漫画『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』
はい! 今回は日本が世界に誇る最強傑作ファンタジー『鋼の錬金術師』を紹介します。え、そんなの紹介されなくたって知ってるし、という方がほとんどでしょう。
最近、実写映画化しましたし、数々のメディアで取り上げられています。だけど、私はメジャーな漫画しか知らないのですよ。
まあ、人気がある、と聞いた作品にはすぐに飛びつく、ミーハーなんですよねー。だから、私が紹介する漫画は誰もが知っているであろう作品がほとんどです。
まだ見たことない、読んだことない、という方がもし、いらっしゃったら作品を読んだり、見たりするきっかけになれば幸いです。
そして、もう一つ、私は『鋼の錬金術師』の漫画を読んだことがないんですよね。アニメなら見ましたけど、だからタイトルの『漫画』という表記を『アニメ』に変えた方がいいか、迷った末漫画でいくことにしました。
アニメも漫画もストーリーは同じですから、そのあたりは大目に見てください。それでは初めて行きましょうか。
まず初めに言っておかなければならない事は『鋼の錬金術師』にはアニメオリジナルストーリーと原作ストーリーの二つがある、という事です。
鋼の錬金術師、連載中にアニメ化したのでアニメ制作者たちがオリジナルでストーリーを作ったんですよ。それが鋼の錬金術師と表記されています。
原作の方は『鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST』と表記されています。私が紹介するのは『鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST』の方です。
アニメオリジナルの方と原作の方では後半あたりからストーリーが全く違いますね。どちらにも根強いファンがいるんですよ、これが。
もしかしたら、アニメオリジナルの方が人気があるぐらいです。アニメオリジナルの方はダークファンタジー感が強いですからね。
最終回は『鋼の錬金術師シャンバラを征く者』て、いうタイトルで映画化していますしね。そして、『鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST』の方はコメディー要素も入っていて、明るい感じになっています。
荒川拡さん曰く、世間ではダークファンタジーと言われていますが、荒川拡さんはダークファンタジーとして描いていなかったそうですよ。
だけど、メディアの方が勝手にダークファンタジーと表記してしまったらしいです。まあ、ダーク感はありますけどね。それでは本題のストーリー紹介に入っていきましょう。
「人は何かの犠牲なくして、何も得ることはできない。何かを得るにはそれと同等の代価が必要になる。それが錬金術師でいう等価交換の原則である」って物語が始まるんですよ!。
面白い作品って、初めの一文目から物語の本質を具現化したようなセリフから始まりますよね。寄生獣だったり、進撃の巨人だったり、鋼の錬金術師もそれです。
寄生獣は『地球上の誰かがふと思った』的な事が語られますし、進撃の巨人では『その日、人類は思い出した、奴らに支配されていた恐怖を、鳥かごの中に囚われていた屈辱を』てな具合で面白い話は最初の一文目で読者を引き込む名文があるんですよ。
主人公はエドワード・エルリックという金髪、短気、アホ毛、チビ、オートメイルの義手、義足が特徴の鋼の錬金術師と言われる少年です。
そうです、鋼の錬金術師とは主人公エドワード(以後エドと表記)の事だったんですね。小さい時に色々あって右腕、左足を持っていかれているんですよ。
え? 持っていかれてる? 意味わからない。意味わかりませんよねー。だから、ファンタジーは苦手なんだ。と、いう方も一度、一度見て欲しい。絶対面白いですから。
持っていかれた、理由に触れる前に第二の主人公、アルフォンス・エルリック(以後アルと表記)を紹介しておきます。そうです、エルリックですから、エドと血がつながっているんですよ。
弟君です。大きな鎧が特徴の大きな人ですね。まあ、人というのかは分かりませんけどね。実はアルは体が無いんですよ。鎧に魂を錬成されているのですよー。
え、意味わからない?。ファンタジーは話がぶっ飛んでますからねー。だけど、ファンタジーは面白いですよね。
はい! それではどうして、エドとアルが体を失うことになったのかの概要を紹介します。有名な話だから知っている人も多いと思いますが、知らない人のために一応紹介します。
はい! 死んだ母親を生き返らすために錬金術一番の禁忌人体錬成をしてしまったんです。それで、兄は右手、左足を弟は体すべてを持っていかれました。
エドは血まみれの体で倉庫? にあった鎧に錬成陣を自分の血で書いてアルの魂を錬成するのです。その話で「持ってかれたー」とエドが叫んだシーンが印象的でした。
で、体を取り戻すため賢者の石を探す旅に出るのであった。と、まあ、こんなストーリーです。
人体錬成をしたものは真理の扉を見るのですが、真理の扉を見た者は錬成陣なしで、錬金術を使えるようになるそうです。
この真理の扉というのが、物語に大きく関わってくるんですよ。 最後にエドがアルの体を取り戻す一つの方法として選んだ選択が……。
とにかく、良く練られた緻密なストーリー。ヴァンホーエンハイというキャラがいるのですが、この人、実在の人物です。パラケルススという錬金術師でした。
錬金術師と聞いてオカルト臭い、と思われる人も多いいでしょうが、実は立派な科学なのですよ。錬金術とは鉛を金に変える、方法を研究した学問です。
まあ、金を作ることはかないませんでしたが、いろんな物質を発見して科学の発展に大きく貢献したのが錬金術ですからね。つまり、錬金術がなかったら、今の科学文明はない、といっても過言ではありません。
そして、賢者の石と言われる鉱石が実際にあるそうです。それが、辰砂と言われる、金メッキを作ることができる鉱石です。まあ、深くは知らないからこれ以上は書けませんけどね。
【錬金術は物質を理解・分解・再構築する科学なり。されど万能の技にはあらず。無から有を生ずること能はず。何かを得ようと欲すれば、必ず、同等の対価を支払うものなり。これすなわち錬金術の基本、等価交換なり。錬金術師に禁忌あり、其は人体練成なり、是何人も犯すことなかれ。】
というナレーションがカッコよくて、カッコよくて、ホムンクルスのお父様、という方がナレーションをしているのですが、いいですよねー。
いやー、こんな短いエッセイでは語り切れませんね。とにかく、何から何までカッコイイんですよ。
バトルシーンがカッコイイ、歌がカッコイイ、それだけで見る価値、読む価値があると思います。
禁忌を犯した兄弟を待ち受ける運命とは?。エドとアルは体を取り戻る事ができるのか?。最強の傑作ファンタジー、ご自身の目でお確かめください。




