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物部の書評広場  作者: 物部がたり
ま行————
59/100

麻耶雄嵩 『隻眼の少女』

 文藝春秋(文春文庫) 『長編』 【ミステリー】 初版発行: 2010年9月30日 著者:麻耶雄嵩

 今回は|麻耶《まや雄嵩(ゆたか)さんの『隻眼の少女』を紹介します。隻眼とは目が片方しかない事です。隻眼って眼帯をして、カッコイイってイメージありますよね!。例えば独眼竜(どくがんりゅう)伊達(だて)政宗(まさむね)も隻眼でしたね、そして眼帯。


 あ、後中二病感もありますよね(笑)。


 この作品は2011年の第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞した作品なのです。いやー、ダブル受賞って事は凄い作品なのですね。つまり、面白いって事ですよね。


 私がこの本と出合ったきっかけを語りますと、何か面白いミステリはないかなー、とネットを調べてました。確か『オススメミステリ』と入力した、と思います。


 サイトを色々回ってオススメミステリランキングというところに行き付きました。そして見つけた、作品がこの! 『隻眼の少女』だったんですねー。


 ネタバレにならない程度に調べていくと、衝撃の結末、みたいな文句が目に入り、読んでみることにしたのです。


 無駄話をし過ぎてもなんなんで、それでは作者の麻耶雄嵩さんのプロフィールを紹介します。


【麻耶 雄嵩(まや ゆたか、1969年5月29日 - )は、日本の小説家、推理作家。本名、堀井良彦。三重県上野市(現・伊賀市)出身。「摩耶雄嵩」「麻耶雄高」などは誤り。


 三重県立上野高等学校、京都大学工学部卒業。在学中は推理小説研究会に所属、この時に短篇の執筆を始める。そこで知り合った綾辻行人・法月綸太郎・島田荘司の推薦をうけ、1991年『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビュー。


 いわゆる「問題作」を一貫して書き続けており、長編・短篇を問わず寡作ではあるが、独特の世界観と手法的アプローチに強いこだわりを持った癖のある作風で、マニアックかつカルト的な支持を得ている。同業者やミステリ界隈からの評価に関わらず長い間無冠であったが、2011年に『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞・第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2015年、『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞受賞。2017年、『貴族探偵』がフジテレビ系月9枠でドラマ化。2018年には「貴族探偵対怪盗マダム」連載がスタートした。】


 ウイキペディアから引用です。


 とにかく、この作品は最後が衝撃的! フェアかアンフェアか論争の絶えない作品なのです。許せる人と許せない人がいるかなー。教えられないのが、辛い……本当にこの作品は衝撃的、『すべてがFになる』より衝撃的です。それではストーリーを紹介していきましょう。


 主人公は種田(たねだ)静馬(しずま)という大学生です。そんな、種田が山奥の寒村・栖苅村すがるむらというところにやってくるところから、物語は始まります。


 なぜそんな、山奥までやって来たかと言うと――死に場所を求めて、です!。はい、種田は自殺するつもりなんですねー、初っ端から暗いですねー。


 だけど、このダーク感が横溝正史の作品によく似ている。


 金田一耕助シリーズが好きな人にもオススメできます。だって、舞台は山奥の集落ですよ! 横溝感が半端ないじゃないですかー。山奥の集落で起きる怪事件なんて横溝正史の十八番です。


 そして、殺人事件が起きるのも名家です。まるで『犬神家の一族』的ですねー。


 当然、これは探偵小説ですから、名探偵が登場します。その名探偵とは金田一、あ、間違った美少女探偵御陵(みささぎ)みさきです。そして、タイトルにもある通り隻眼です。


 このみさきキャラが凄い立ってます。なんでキャラが立ってるかって? まあ、焦らずに聞いてください。性格がとにかく、きついのです。


 そして、巫女みたいな衣装を着て武術にたけている、扇子の様なものを武器に使います。その武器がまた重いみたいなんですね。まるでドラゴンボールの悟空やピッコロが着ている修行用の服みたいにね。


 悟空が服を放り投げてクリリンが受け取る、というシーンがあったと思うんですよ。そしたら、あまりの重さにクリリンは崩れ落ちたんでしたっけ?。私も似たような経験をしたんですよ。


 友達とスポーツ用品店に行ったら、友達があるボールを軽く渡してきたんですよ。ボールを受け取った瞬間私は膝から崩れ落ちました。ボールって軽いっている先入観があるじゃないですか、だけどそのボール三キロぐらいあったんですよ。ビックリしました。


 その時に「ドラゴンボールか!」と私は言いました。ひどい目にあったけど、面白い経験をしました(笑)。どうです? そんな扇子を持っているんですよ、癖が強いでしょ。


 そして、この、御陵みさきは二代目なのですが。初代は御陵みさきです。え? どゆこと、と思いましたよね。実は初代はみさきのお母さんです。


 名前を譲り受けているのですねー。初代みさきは世間が認める名探偵でした。みさきは母の名を継ぐため、名探偵になるための修行中、という訳です。そして、みさきの助手兼父親が山科(やましな)恭一(きょういち)です。


 ん? 名字が違うって、思いましたか、御陵は母親の姓なのです、はい。そして、こんな個性豊かなキャラたちが、栖苅村で起きた連続殺人事件を解決しました。


 え、なんで、過去形なのかって、まあ、これにはちゃんと理由があります。


 みさきが殺人事件を解決した、18年後に再びこの村で事件が起きるのだった。まだ事件は解決していなかったんですねー。名探偵の推理ミスです。まだ未熟な名探偵ですよねー(笑)。まあ、とにかく、衝撃的な作品でした。


 では、どんな事件だったのか簡単に、触れておきましょうか。琴折(ことさき)家で起きます。この琴折家は名家なのですね。昔の風習で近親婚をしています。


 登場人物が結構多いいので、書きませんが、この家の者たちが殺害されていきます。この栖苅村にはスガル様という、神様? を決める儀式見たいものがあって、次期スガル候補の琴折家の娘たちが殺されるのです。


 と、まあ、こんな感じ、お家事情が複雑なのでこれ以上、書き方が思いつきません。そして、フェアかアンフェア論争の絶えない理由をご自身の目でお確かめください!。今回はこの辺でありがとうございました。

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