ダン・ブラウン 『ダ・ヴィンチコード』
角川書店(角川文庫) 『全三巻』 【歴史・ミステリー・サスペンス】 初版発行: 2000年 訳者:越前敏弥 映画化有り
ハイ! 今回紹介するのはダン・ブラウンの名を世に知らしめた作品『ダ・ヴィンチコード』です!2006年に映画化されヒットしましたねー。
このエッセイを読んでくれている、あなた様は映画見ましたか? 『天使と悪魔』の書評でも書いたのですが、原作小説を読まずして、本当の作品の面白さなど分かりません!
だからあなた様も原作を読まずして、その映画が面白くなかったと思わないようにしましょう!。
あらすじはルーブル美術館の館長、ジャック・ソニエールというおじいさんが殺害される所から始まります。そして、ジャック・ソニエールは不可解な死に方で発見されるのです。
ジャック・ソニエールは死ぬ間際、ダイイングメッセージとしてあるポーズで亡くなります。それがレオナルド・ダヴィンチの書いた『ウィトルウィウス的人体図』に似た全裸の状態で。
死ぬ間際、わざわざ服を脱いで? 不思議でしょ。
ミステリーでよく言われる指摘が服を脱ぐ時間やダイイングメッセージを書く時間があるなら、犯人の特徴や名前を書けるじゃないか! ですよね。
私もその通りだと思いますが、犯人の名前を書いてしまったらその時点で終わりですもんねー、しかしジャック・ソニエールはある秘密を守のためにこの様な方法を選んだのでご都合主義じゃあないです。安心して読んでください。しかも、犯人の名前なんて書いたら犯人に消されてしまいますからね(笑)。
ソニエールはそのポーズにどういうメッセージを込めたのか?。誰に何を伝えようとしたのか?
それでなぜか容疑者にされたのがラングドンです。
堪ったもんじゃありませんよね、ラングドンも毎回毎回事件に巻き込まれて。自分から関わらなくても、関わらせられるのですから。
ラングドンは自分の無実を証明するために、ジャック・ソニエールの孫を名乗るソフィーという女性と捜査を開始するのです。
今回のダン・ブラウンの説は面白いですよー。その説が本当ならキリスト教の本官を揺るがしかねないからです。つまりこの謎がとければ、イエスは神か人間かという問題に終止符を打つことになるのです。
私たち日本人にはほとんど馴染みはないと思いますが、キリスト教の国であるアメリカはこの作品の発表時衝撃的だったと思います。
イエスは神か人間か? 二千年以上激論が交わされてきた問いに、終止符が打たれる作品ですよ。
そして、この作品に大きく関わるのがレオナルド・ダヴィンチが描いた最後の晩餐です。これを読んでいるあなたも、最後の晩餐を見たことありますよね、はい、見たことない人はいないのではないでしょうか?
それぐらい有名な絵、それが最後の晩餐です。
レオナルド・ダヴィンチとは万能の天才で知られるあのひとですねー。レオナルド・ダヴィンチが最後の晩餐に隠した秘密とは? それがこの作品の大きなテーマです。
はい! そして今回の秘密結社はシオン修道会です。ウイキペディアによると
【シオン修道会とは、1960年代以降のフィクション、ノンフィクションで扱われた秘密結社の名称である。11世紀の中世に遡る歴史を持つと伝えられ、主催者もそのように称したが、その根拠はフランス語で『秘密文書』という名を持つ冊子の記述にあった。】
そうです。フィクションなのか、ノンフィクションなのか?。みたいな、秘密結社です。この秘密結社が大きな謎を握っているのです。イエスの秘密を握っています。
二千年の謎をラングドンが解き明かす、この傑作エンターテイメント小説をぜひご自身で読んでみてください。




