東野圭吾 『探偵ガリレオ』
文藝春秋(文春文庫) 【サイエンス・ミステリー】 初版発行: 1998年5月30日 著者:東野圭吾 ドラマ化有り 映画化有り 文庫本ページ数: 296
はい! 今回は東野圭吾さんが生んだ名探偵、湯川学を紹介していきたいと思います。湯川学またの名を探偵ガリレオです。
ガリレオとは説明しなくても知っていると思いますが、一応ウイキペディアを引用しておきます。
【ガリレオ・ガリレイは、イタリアの物理学者、天文学者、哲学者。 パドヴァ大学教授。ロジャー・ベーコンとともに科学的手法の開拓者の一人として知られており、その業績から天文学の父と称された。1973年から1983年まで発行されていた2,000リラ紙幣にガリレオの肖像が採用されていた。】
数々の発見をした偉大な人物ですねー、望遠鏡もガリレオの発明ですよ。知ってましたか? 有名ですよね、いちいち聞くまでもありませんでしたか、ごめんなさい(笑)。
はい! 本題に入っていきましょう。オカルト的な事件が起きると、警察がこぞって助けを求めるほど、頼りにされている人物がいた。その人物の名は湯川学、警察が一般人を巻き込んでいいのか! と、ツッコミを入れたくなりますが、湯川を巻き込まないと物語にならないのだからしょうがない。
作者である東野圭吾さんはバリバリの理系です、理系の人が書く話も面白いですよね、『すべてがFになる』のS&Mシリーズで知られる森博嗣さんも理系の人ですし面白い話を書きまよ。
この『探偵ガリレオ』も突然の人体発火、湖に浮かぶデスマスク事件、心臓だけが壊死した死体事件、水上での謎の爆発事件、幽体離脱などなど、科学では解明できないであろう、怪奇現象を湯川は解決していきます。
怪事件って面白いですよね。私もそんな怪事件の物語を書いてみたいものです。
このお話は短編ものなので、すっごく簡単なあらすじ書くと、警視庁捜査一課が解決できないオカルト的な事件があると、帝都大理工学部物理学科助教授・湯川学に、捜査の協力を頼む。こんな所でしょうか、はい。
短編なのでまったく語れないんですが、このエッセイは書評を豪語しているので、こんな短い書評じゃダメですよね。
少しお話に触れておきますか、第一章の燃えるは「花屋通り」と呼ばれる人通りの少ない通りで毎晩たむろしている、ヤンキーの中の一人が突然燃え出します。世にいう、人体発火ですねー。
ウイキペディアによると人体発火とは
【人体自然発火現象は、状況的に見て人間の体が自然に発火したのだろうと推察されている現象や事件例に対する呼称である。原因については様々な推察がなされている。】
だ、そうです。いま人体発火について調べていると面白い事例を見つけました。この事例もウイキペディアから引用させてもらいます。え? ウイキペディアに頼り過ぎだろって、良いじゃないですか! 引用しちゃあいけないなんて法律はないのだから。
私はバンバン引用させてもらいますよ(笑)。
【メアリー・リーサーの事例
1951年7月1日の夕方、アメリカフロリダ州のセントピータースバーグのマンションでおこった事例。被害者のメアリー・リーサーの息子、リチャード・リーサーが母親のマンションを訪ねると、母親はスリッパを履いたままの足などを残して、すでに焼け死んでいた。前日に息子が母親を訪ねた際は、母親は読書をしていたというが、その後の電話で、睡眠薬を四錠飲むと言っていた。】
【アルフレッド・アシュトンの事例
1988年1月8日に、イギリス南部のサウサンプトンでおこった代表的な人体自然発火現象の事例である。被害者アルフレッド・アシュトンは、下半身のみをくっきりと残して焼け、発見時には既に死亡していた。室内は高温だったが、周辺には火気らしきものはなかった。】
主な仮説もありますが、ハッキリとしたことは分かっていない様です、そんな事件を湯川は解決できるのか?。これはほんの一章の説明です、他にも四章あって、全五章からなっています。
中でも私の興味を引いた話が離脱るです。この話は幽体離脱のお話です、短編なので読みやすくて気軽に読めるので、良かったら読んでみてください。
あ、最後に探偵ガリレオの雑学を一つ、湯川学のモデルは佐野史郎さんだと、東野圭吾さんは言っています。うん、そう言われて納得、佐野さんの方が湯川のイメージに合ってます。
それがなぜか? ドラマでは福山雅治さんでしたけど…………なんででしょうか?。視聴数の問題? いやいや…………そんな理由じゃあないですよね……ないですよね? (ザワザワ)触れてはいけないテレビ業界の闇に触れてしまいましたかね(恐怖)。




