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物部の書評広場  作者: 物部がたり
あ行————
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阿刀田高 『旧約聖書を知ってますか』 

新潮社(新潮文庫)【エッセイ】 初版発行:1994年 著者:阿刀田高

 今回は教養が付く本を紹介していきたいと思います。皆様、阿刀田(あとうだ)(たかし)という作家を知っていますか?


 ちなみに今回、紹介する本が『旧約聖書を知っていますか』だけど、阿刀田高を知っていますか? にかけた訳ではありませんからね。


 え? 意味が分からない……こりゃまた失礼いたしましたー。阿刀田高とは2007年から2011年まで日本ペンクラブの会長を務めた人物です。日本ペンクラブとはウィキペディアによると


【一般社団法人日本ペンクラブは、国際ペンクラブの日本センターであり、日本の文筆家で構成される法人。 元外務省所管。P、E、Nのいずれかに該当する文筆業従事者によって組織され、言論の自由、表現の自由、出版の自由の擁護と、文化の国際的交流の増進を目的とするNGOである。 】

 

 だ、そうです。それとショートのブラックユーモアを書く作家としても知られています。ショートって書くの意外と難しいですよね。


 短編を書いたことがある人なら分かると思いますが、起承転結で短くまとめるのは難しいのです。では本題に入っていきましょう!


 意外と日本人は聖書のことを知っていないのではないでしょうか? いや、断片的に知っている話もあるでしょうが、どういう順番で物語が続いているか知っている人は少ないと思います。


 聖書の中で一番有名なお話は何でしょうか? アダムとエバ(いぶ)の楽園追放でしょうか? それとも、ノアの箱舟の話でしょうか? どれも有名過ぎる話ですね!


 私も聖書の話を断片的には知っていたけど、物語の順番までは知りませんでした。そんな時に出会った、本がこの『旧約聖書を知ってますか』です!


 これを読んでいるあなたは天地創造から、アダムとエバ(イブ)の先の話を順番通りに胸を張って言えますか? そんな人少ないと思います。なぜなら、日本人は世界でも類を見ない、宗教観を持っている国民だからです。


 一応、日本は神道(しんとう)でなっている国なんですよ。だって天皇陛下は天照大御神の子孫ですからね。だけど、あなたの周りに神道を崇拝している方はいますか? いないでしょ。日本人は結婚式を挙げるのは教会ですし、初詣は神社です。そして、死んだらお寺でお葬式。


 つまり、ユダヤ教やキリスト教の神に結婚式で愛を誓い、亡くなってからは阿弥陀如来(あみだにょらい)様を拝み、お葬式を挙げてもらうのですよ。


 そんな国、世界を探しても少ないと思います。多神教のレベルではありませんよね。言うなればキメラ教でしょうか? まあ、日本は昔から多神教の国ですからねー、仕方がないのでしょうが。


 これを読んでいるあなた様が不安がっていると困るので、一応言っておきますが「私は宗教に入っていませんから、どこか得体の知れない宗教に介入させようとしている訳ではありませんよ、ただ教養としてこの本を薦めているだけなので安心して読んでください」


 私は神話が大好きです、この気持ち分かりますかねー? 大昔の人々が語り継いだこの壮大な物語。歴史が好きなら、自然と時代背景の宗教も知りたくなってくるはずです、正に歴史のロマンですよ。


 神話には共通のお話が数多存在します。ギリシャ神話と似たような、話が古事記にもありますからね。


 『旧約聖書』とは言わずと知れた、世界三大宗教のユダヤ教の聖典です。この旧約という言葉はキリスト教の人たちが新約、旧約を付けているだけで、ユダヤ教の人たちからしたら唯一のオリジナル聖書はこの聖書だけです。


 はい! 前置きが長くなり申し訳ありませんでした、本題に入っていきましょう!


 この『旧約聖書を知っていますか』はすっごく分かりやすく、旧約聖書の物語を解説してくれています。これから聖書を知りたい方にはこれ以上ない、入門書になると私が保証します(分かりずらかったらごめんなさい、文句は言わないでね)。


 聖書は世界の教養だから、知ってて損はありませんし、外国の文化を知ることができます。日本人にはあまり馴染みはありませんが、日本人の生活の中に聖書は息づいているのです。それと聖書は面白いですからねー!


 それに、日本の創作作品の多くに、聖書からインスピレーションやヒントを得て、作られた作品が数多あります。聖書は創作の宝庫です。皆さんも知っていると思いますが、「エヴァンゲリオン」がその代表作です。


 参考程度に「旧約聖書を知っていますか」の合言葉を教えておきます、それが『アイヤーヨ』です。どういう意味かというと――ごめんなさい読んでみて。


 この小説家になろうで作品を投稿している方だったら、聖書を知っているだけで、面白い作品を作る上でヒントになること間違いなし。だから読んでみてください、これ以上の入門書はありません。世界が何千年もの間、信じ続ける壮大な物語、とくとご覧あれ。

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