あなたは読む事ができますか?ある作家の最後の作品です
問題がメインです。
他は適当に書いたんですが、思いの外、筆が進みました。
「あの先生の最後の作品?フルダイブVRの皮を被った宇宙人のあれか?」
俺はタバコを消して後輩の顔を見た。
「ち・が・い・ま・す。先輩、机でタバコ吸わないでくださいよ。編集長にバレたらおっかないですよ」
嫌そうに鼻に皺をよせて後輩は、漂っている煙を手で扇ぐ。
「構うもんか。あの人だって昔はバカスカ吸ってたんだ。で、行きなり絶筆したあの先生の最後の作品?」
俺は後輩に聞き直した。
「はい。あの人って小説家になろうの出身じゃないですか。残っている作品のタイトルに秘密の作品のURLが隠されてるって噂されてるんです」
後輩が口に手を添えて俺の耳に囁く。
そんな事しなくてもこの時間まで残っているのは、俺とこいつだけだ。
「検索できたろあのサイト」
最近は調べ物も楽になった。パソコンやスマホに打ち込めば、ほとんど一発で答えがわかる。
「開示設定を非表示にされると、検索に引っ掛からないんです」
後輩がそんな事も知らないんですかと、バカにしてくる。
仕事柄知ってないと不味かったか?
でもコイツに言われると腹が立つ。
「なら読めないだろ」
「直接URLを打ち込めば読めるんです」
俺のささやかな反撃はまったく効かなかった。
「そうなのか。じゃあ、頑張れ」
俺はパソコンの画面に向かう。
「一緒に考えてくださいよ~」
後輩が俺の腕を引っ張る。
やめろ。胸があたる。
こいつ夜のオフィスに二人ってわかってんのか。
「ウ~ン。うるさい」
机の影から同期の声がした。
いたのか。寝袋で泊まり込みかよ。
俺は終電で必ず帰るぞ。
「わかった。それで?」
仕方なく俺は後輩に聞く。
「このURLのこの部分に小説のコードを入れるんです」
後輩が俺のパソコンを弄る。
おいおい、保存してなかったぞ、俺の画面消してないだろうな?
https://ncode.syosetu.com/○○○○○○○/
「この○の部分にアルファベットと数字を入れるのか?で、作品のタイトルは?」
1, あなたも逆転。○で始まる言葉
2, 事件。エスイレブンの冬
3, マンの次。関係者に聞いた特撮裏話
4, ナインとナナ。素が一緒っていいね
「これで全部か?」
「そうです。ちょっと考えたんですが、わからないんです。先輩も一緒に考えてくださいよ」
なんでこいつはにこにこしてるんだ?
俺は隣に座った後輩と考え始めた。
こっちの投稿前に答え側のPVが増えてました。
なんか見る方法、見落としてるのかな。