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1分で読める短編シリーズ

金木犀の香り

作者: 優木貴宏

今年もこの季節がやって来た。


家の近くの公園には金木犀の木があり、秋になるとその香りを辺りに漂わせる。


私は金木犀の香りが好きだ。


この香りを嗅ぐと初めて彼に出会ったときの事を思い出す。


とても幼かった私は公園で遊んでいる最中にこけて膝を擦りむいて泣いていた。


そんな私を見て彼は


「だいじょうぶ?いたいのいたいのとんでけー」


何て言いながら私の頭を撫でてくれていた。


そんな彼の暖かい手のひらの感触と辺りを漂う金木犀の香りを私は今でも覚えている。


またあの初恋の季節がやって来る。


初恋の彼の隣で大好きな金木犀の香りを感じながら。

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