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オプティマス  作者: 食パン
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執行計画≪パニッシュメント・プラン≫

私は一般の学生だ。

高校も無事合格し、今は楽にしている。

だがもうすぐ卒業故に少しばかりの哀愁が漂う。私にもこの感情が残ってるとは。


私はただの人間だ。特殊能力でもあるわけでなく、突飛な才能を持ってるわけでない。

これ、というものでは ≪私の周りでは問題が多発する≫ ぐらいか。


この学年になり、4戦も交えた。去年は去年でなにかしら起こした。



そして今年-----私はこれまでの報復として盛大に興すだろう。





そもそもなぜ私が問題を起こそうとしているのだろうか?

そんなもの疑問に思わなくても良いだろう。

ヒントとしては私達へ積み重ねてきた罪業への断罪だろうか。

長らく続いたこの裁判ももう終わりに近づく。



とはいえ、私はやはり至極普通の人間だ。独りでやるには流石に荷が重すぎた。

そこで私は周囲に手助けを頼んだ。


まず4人。この人たちは私が班長とするグループの人たちだ。今回の罪人の被害者でもあり嫌がることなく協力をしてくれた。

次に5人目。罪人が居るグループの静かな男だ。だからこそ口外もせず従ってくれるだろうと私は読んだ。

6人目。この人はなにかと情報を持っている。こちらの情報を流さないように牽制しつつ、あちらの情報を得る為には必要だ。


以上6名の協力を仰ぎ私は準備を始めた。


主に情報通と私で作戦を進める。

後5人は私達の死角での罪人の行動監視だ。



私がまず考えていたのはこうだ。

---調理実習の最後に盛る。

---水筒の中に盛る。


今できる方法としてはこれくらいしかない。


まず調理実習についてだ。

これは前々から予告されていたがブラウニーを作るらしい。

そのブラウニーの上に盛ろうと言うのがこの作戦。

だが罪人の性質上、その場から離れないかもしれない為いつ盛るかが一番の難点だ。

そして来年から廃止してしまわないか、という可愛い疑問も浮かび上がってくる。


次に水筒だ。

この時期になっても体育は続く。

余談だが私と5人目の人は体育が終わり次第すぐに教室へと戻る。

故に断罪は執行しやすいのだが如何せん隣が数学の授業であることが多く断定されやすいのが問題だ。

朝に給水する姿が見られたら幾ら遅行性とは言え疑われること必至だ。

ただ昼休憩、この時間が最適解となるかもしれない。

罪人は決まって外へ遊びに行く習性がある。この間に盛る。

のだがこれまた教室に残留する生徒が多く見られてはお終いだ。

また罪人の隣の席の人は不動明王という言葉が最も似合う動かない人だ。

もし怪しい行動なんて見られたら一貫の終わりだ。しかも口が軽い。

これらの難点の解は、次の授業が移動教室かつ昼休憩の間、という時になる。

これに当てはまるのは金曜だ。





私達が幾らこの罪人に苦しめられたか。

その苦しみを充分に味わってもらうべく私達は一般人ながらも考え続ける。


いつか来たるその日の為に。











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