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小規模輸送任務3

久々の休みで嬉しくなり2話更新

2話目です

 なにもない砂漠を1台の装甲車がすすむ。


「はぁ」


 車内は静かだ。横ではアーニャが寝息をたてる。


「こいつ寝てるし」


 文句は言う気はないが、周辺確認は任せておいてと言っていたヤツなのだが。


「はぁ」


 ため息は止まらない、なにも変わらない外を見て、地図とコンパスを確認、時速と時計でおおよその距離をだし方向を変えるタイミングを計る。これを間違えると即遭難なので不安なのがアーニャは揺すっても起きないのだからどうしようない。こうなるとGPS、そんなのより高価でなくとも現在地を示す看板などのありがたみがわかる。あるのとないのでは安心感が違いすぎる。一応看板代わりに使う廃墟などの特徴をメモにとるがこれも写真があれば1発だ。


「無い物ねだりかな」


 だがここにはないものはない、だから代用品を考えるが、絵が上手い奴くらいしか思い付かない。


「絵が上手いやつがいたらまともな地図で荒稼ぎできないかな」


 地図がなかったときには歩いて測量していたらしいが、車を測量計代わりに使えば素人でも正確に。


「けどまあ考え付くくらいだしな、あるところにはあるんだろうな」


 まあでも買うより作った方が安いので余白にメモを取る。


「と言うより、はぁ独り言が多すぎる」


 とは愚痴るが暇なものは暇なのだから仕方ない。


「っ」

「うおっと」

「ウエダスピードアップ」

「急に」

「遠くの方からエンジン音が聞こえたから」

「了解」


 愚痴る余裕はなくなりつつあった。

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