傭兵団3
装甲車へと戻るとそこには泣きそうな目で銃をいじるアーニャがいた。
「あっおかえりなさいマーニャ姉ぇ」
「アーニャ終わる」
「それがそのぅ」
「はぁ、でウエダあそこは正直に答えちゃダメじゃない」
「けど人数がいないのは」
人数は力だ、というより数は力である、ほとんどのことは数があれば楽にすむ。
「それはわかるけど、ああいった宿の紹介する人材に優秀なのはいないわよ」
「優秀さは」
「はぁ、大口の仕事があっても支出は抑えないといざというときに」
マーニャの説教を聞きながら、装甲車のエンジンをかける。
「わかってるけど話通しておかないと」
「優秀な人材ならスカウトしてくるから安心して」
「はぁ」
下手するとなかなか揃わないという恐怖を感じる。がマーニャの言うことも正しいので反論ができない。理想としては少数精鋭のアーニャともう2人から3人、それに複数の新入りと言うのが理想な気がする。それ以降はチマチマと大きくしていけばいい。
「まあいいかでその事務所は」
「この宿のとなりの武器屋の3つとなりよ」
「近っ、後武器屋ここにも」
「宿と武器が必要な切っても切り離せないから、だからアーニャがどこで武器を買ってきたか」
「ひっ」
「もう買っちゃったからしかたないけどね」
はぁとため息をつく。
「あっ車庫は」
「わかってるよ」
家の前につくと全容がはっきりする、というより見えていたが。全2Fで外見はトタンっぽく1Fは中央に玄関、玄関正面から見て右側にアルミっぽいシャッター、それに2Fが乗っていて、その上にソーラーパネルだ。と言うわけで装甲車を降り、シャッターを開け、何もないその中に装甲車をバックで止める。バックモニターなんてものはないのでサイドミラーのみで止めたのだがうまくいった気がする。ただ擦らなかっただけだが。
そして中に入るとそこは。
「ごほっ」
埃っぽい空間が広がっていた。
「まずは掃除ね」
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「終わった」
夜遅くまでかかり掃除が終わる、建物としては玄関の方から見て1F左側すべてが簡易なキッチンと食堂、中央に階段とトイレと小部屋が2つ、そして2Fには左右に1部屋ずつ。家具は2Fの人部屋ずつに入れられた大量の2段ベッドの骨組みと1F小部屋に執務用っぽい机回りと小さな金庫のみそれ以外はなにもなかった。
「ここまででかいと高かったんじゃ」
「ええ大半は建物代に消えたから家具はこれから揃えないと」
「はぁ」
貯蓄とかは考えていないのだろうかと不安になるがそんなことは気にするよりもこれからどうするかを決めなくては。とは思うのだがその前に食事にしなければ。腹が減ってはなんとやらだ。そう言うわけで今度は徒歩で宿へと戻ることになった。
あけましておめでとうございます
活動報告でもしましたがこちらでも挨拶させていただきます
1度はエタりかけましたがこれからはなにもなければ続けさせていただく所存なのでこれからもよろしくお願いします
感想ご意見その他もろもろお待ちしておりますし応援メッセージでも嬉しいですので何かあれば是非にと




