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廃研究所3

 貯蔵室を出ると、銃を向けられる。


「誰っ」

「動くなっ」


 銃口は3つ、動くなとは言われるが動くことなんてできやしない。理由なんてなく指ひとつでも動かせばその銃口から弾丸が放たれる未来しか見えないからだ。


「ネヅ、やめて彼女は私の妹よ」

「もう1人のは」

「妹の友人」


 そんな銃口の先では2人の女性が会話していた、1人はマーニャでもうひとりは見たことがない。


「マーニャ姉ぇ、これはなに」

「ジエイ軍の人と交戦になって、そのリーダーが」

「マーニャ、そこからは私が話そう、我々はジエイ軍ダイゴの町支部、外部調査班だ、貴公らは何者だ」

「えっ、ダイゴの、はっはい私はアーニャ傭兵見習い、でこいつは」

「ウエダ、今は無職かな」

「今はっだと」


 アーニャから銃口がはずされすべてこちらに向く。


「自称なら多いんだけどな、学生やらドライバーやら」

「ドライバーだと、なら外にある装甲車は」

「俺が運転してきた、コモリの町でかっぱらってな」


 静まりかえる、何やら相談すると。


「本当に運転ができるのか」

「できなきゃ主に殺される」


 互いににらみ会う。そして。


「まあいいか、この小隊のリーダーを勤めるネヅだ」


 それだけ言うと銃口をおろし。


「それで貴公らはなぜここに」

「生きるために食料漁りに」

「ここにはアーティファクトしかなかったろ、それと珍しい生きたコンピューターがそれは」


 どう答えていいのか分からないので、アーニャの方を見ても意味がないし、マーニャはマーニャでアーニャの方を見ててこっちを見ていない、なので正直に答える。


「どっちも持ってきた」

「なっ」


 それだけを言うと驚愕と言う顔をして。


「持ってきただと生きたコンピューターはすべて揃っていないと」

「あれはノート型だったからなコンセントに繋ぐ線だけ確保しておけば後はなんとでもなる」

「何をっ」

「ネヅ隊長ちょっと待ってください」


 そのネヅを止めて今度は白衣の男だ。


「それ以外になにか」

「マウスもキーボードも付いてなかったし、接続口にはなにも刺さっていない、データの大半はパスばかりだ」

「パスと言うのは」

「パスワード、なしで破るのは俺には無理だな専門職じゃないと」


 今度は白衣の男が止まる。そこで気づく、話しすぎたかと。その甲斐あって。白衣とネヅ隊長は話し合う。その漏れ聞こえるところによると。


「古代知識が」

「当たり前のように」

「確保」

「それよりは出迎え」

「彼のみは」

「できれば」

「無理だな」

「いくら」


 そうこうしているうちに、話がまとまる。


「君たちにはダイゴの町に来てもらう」

「行けるのっ」


 アーニャが喜んでいるのは放っておいて、なんだか助かったことを自覚した。

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