酒場
「アホかよお前は」
「悪かったなアホで」
殴られた頬をさすりながら酒を飲む、殴られた後団長に連れられ酒場に来ていた。
「お前飲めるんだな」
「人の金ならな」
「はっよく言うよ」
酒は汚そうな水で薄めたウイスキーを何かの屑肉をつまみに食べる。これな普通の酒飲みやり方らしい。
「はぁで聞きたいことってのは」
「ああ、その基地についてなにか知ってることはあるのか」
「基地についてか」
団長は、俺が話した基地が気になるならしい。
「というかよく信じるな」
「嘘でも早々いくことはないだろうしな、酒のつまみに聞かせてくれよ」
「いいけど、中までの詳細はわからないし、ついでに言えばここと似たような所の話だから間違ってるかもしれないってことを前提に聞いてくれ」
そう言って基地について話し始める。
「まずあそこはこの国と海外、要は別の国の合同基地だ」
「ってことは本当にあれば一気に2つの基地を確保できるってことか」
「そうなるな」
確保しても物資があるかはわからないし、そもそもあるかわからないのだが。
「で基地の種類は」
「海軍、って言ってわかるか」
「バカにしすぎだ」
「わるい、まあ海軍って言っても2つの基地があるし大きい基地だったはずだから稼ぎはいいはずだ」
「なるほどな」
「まぁわかるのはこんくらいだ」
それ以上はしらない、行ったこともなければ、詳しく調べたこともない、ただある程度の知識として知っているだけだ。
「酒なくなりかけだがおかわりは」
「おごってもらってるから自重するさ」
と言うか水すらも貴重なのに酒はどうやって入手しているのだろうか。そもそもこの水で薄めたワンフィンガー分の酒でどれだけの金がかかるのだろうか。その事が気になる。
「なあ酒ってどれくらいの価値なんだ」
「価値か、種類にもよるが、風味を楽しむだけのこいつならタバコ1本分くらいだな」
「他には」
「稼げない酒好きが飲む死ぬ恐れがある密造酒から金持ちが飲む過去の酒まであるからな、それにしてもウエダはいける口だな」
「まぁこれくらいはな」
「これでひっくり返るなら酒場には来ない方がいいな」
「アーニャとかは」
「あいつの姉は密造酒を飲むレベルだ」
相当飲めるらしい、と言うか密造酒ってたぶん消毒用アルコールとかそういった類いの品なんだろうか。
「だからあいつらは連れてこない、財布が空になっちまう」
「はははっ」
後はしょうもない話をしている内に店がしまる時間となり、別れ宿で眠りについた。




