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廃墟にて5

「さてと帰ってきましたと」

「どうしたのよ急に」

「どうもこうもまた帰ってくるとは思わなかったし」

「そんなことよりさっさと探すわよ」

「了解」

 始まり後である廃墟にたどり着いたのは、嵐が来て日がくれかかった頃だ、なので探すのは銃などではなく安全に体を休められるところだ。と言っても前回アーニャが隠れていたところを再利用するつもりらしい。

「はぁ」

「ほらため息つかない」

「いやなんでこんなに上に陣地張ったのさ」

 それはいいのだが、陣地が上過ぎるのだ。

「仕方ないじゃない戦場見渡すのにはここが便利なんだったから」

「見渡すって言っても敵も少数なんだからもう少し連携しやすいところでもよかったんじゃないか」

「終わったんだからいいじゃない、ほらっさっさと上るわよ」

「わかったよ」

 階段を上る、敵はいない。まあ何が敵かはわからないが、銃を構え上に上る。アーニャは奪って売り付けたライフルだ。

「ってこんな狭い所でライフル構えられるのかよ」

「カスタム済よほら見てみなさい」

 そう言って見せられると、上にスコープがそして脇に斜めにアイアンサイトが無理矢理取り付けられていた。

「無理矢理過ぎないか」

「けど便利よ」

「いやっまあ便利だろうけどさ、取り回しとか」

「威力の方が大事よ」

「威力あってもさ当てないと」

「いいじゃない威力あった方が」

「けど使いやすさとか」

「ならそんな風にカスタムすればいいじゃない」

「まあそうなんだけどさぁ」

 そんな話をしながら。

「っ止まって」

「なに」

 声を潜める。

「ハンドサインは」

「多少」

「よし」

 ハンドサインとはまあ静かにしないといけない場面で使える合図だ。あまり詳しくないのだが。アーニャが手をグーにしてあげる、止まれだ。アーニャの後ろに止まる。

「ナイス」

「それほどでも、で」

 止まったところは階段から降りた、直後の曲がり角、先が見えてるのはアーニャのみ。

「E3」

 敵が3人らしい。最初のEがEnemyだとしたらだが。

「武装」

「ライフル2ハンドガン1」

 敵はわかった、後はどうするかだが。物資に余裕があるなら何でもいいからグレネードをほおりこみ混乱を起こしてから銃撃なのだが、そんなものは買っていない。ならばやれることは奇襲のみ、その考えなのかアーニャがスナイパーライフルを構える、通路なので使いにくそうだが、その事でしょうもなく言い争いたくはない。

「発砲と同時に」

「援護する」

「そうよ」

 リボルバーを用意する、弾は装填済、後は引き金を引くだけだ。ここまで来たら後には引けない。覚悟はいい、準備もいい。後は撃つだけだ。その覚悟と共に発砲音。

「今」

「了解」

 当たるか当たらないか分からないが、物陰から飛び出して発砲。警告はなしでそのまま狙う。まあ狙うよりも引き金を引くことに集中しているから適当に撃っていく。それを尻目にアーニャのライフルが的確に敵を倒す。

「ウエダストップ」

「えっ」

「ウエダ終わったから」

「あっああ」

 手に持っているリボルバーが空を叩いていた。

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