表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/102

砂漠2

「ゴホッゴホッ」

「ゴホッゴホッゴホッゴホッゴホッゴホッ」

 口に砂が入り込む、口も開けない。目はゴーグルがあるから大丈夫なのだが前が見えないので意味はない。

「ゴホッ」

 体はマントに包まっているが、砂が叩きつけられ痛い。要は砂嵐に巻き込まれたのだ。無駄話をしているなかで風が強くなったような気がして少ししたら嵐の中に飲まれていた。風に乗った砂が体を打ちすえ、風切り音が耳元でビュービューと鳴っている、要は絶望的に嵐のなかだ。アーニャが言うにはこの嵐は30分ほどで無くなると言うがそのようすはうかがえない。そんな中を足を動かして先に進むかと思いきや、足を止め身を縮こまらせている。巻き込まれる前に聞くと動けるわけがないとそういうものかと思ってはいたが納得だ、呼吸すらできない。マントにくるまり、今か今かと通りすぎるのを待つしかない。

「ゴホッゴホッ」

 帰りたい、帰ってしまいたい。身体中を打ちすえる、砂の痛みでそう思う。だが帰れない、ここに来た理由もわからなければ、ここは剣と魔法のファンタジーではない、ただの崩壊した文明社会の進んだ先だ、帰る手段ない。ならば、ならばと誓う。帰る場所を得ると、帰る先を得ると。帰れるところを作ると。同じものは作れないかもしれない、それはわかりきっている。だからこれは夢だ、希望だ。それさえあれば戦える、戦えるはずだ。

「ゴホッゴホッ」

 多分。叩かれる。

「ゴホッ」

 上を指差す。そこには光が見える。

「ゴホッゴホッゴホッ」

 それはきれいな光景だ、嵐が去ったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ