タントの町で6
と言うわけでまた武器屋に訪れる。
「よう何の用だ、早速武器を壊しちまったか」
「マーニャ姉ぇの依頼を私たちに聞かせなさいよ」
「はぁっ、急に何いってんだよ」
「だから、マーニャ姉ぇの依頼をこっちに寄越しなさい、早くしないとマーニャ姉ぇに言うわよ」
「ちっ、……………まあいいかあの依頼は誰でもいいからな。で依頼内容だな」
これが初依頼だ。
「お前らがあのレイダーどもを処分した廃墟があるだろ、あそこの調査をしてほしい」
「調査なら私たちでしたわよ」
「追加調査だよ、と言うか武器拾ってこい」
「それならそうと言いなさいよ」
「まあまあ、で報酬は」
「あんたは話が早いな、報酬は基本でタバコ1箱、後は武器売買で変わるな」
あまりメリットが見えてこない、いやこっちじゃなくて向こうのだが。そんなときは裏を疑うべきだとゲームのなかで教わった。とかそんなことを考えてみて話を続ける
「それだけか」
「それだけだよ」
「早く行けよ、後アーニャ、マーニャさんによろしくな」
「とその前にフィールド寄越しなさい」
「何でだよ」
「こいつそれすらも持ってないの、本当に何があったんだか」
「ならタバコ1箱なし前払いだから武器売買に手数料1割りだな」
「マーニャ姉ぇに」
「そこは譲れないね」
「わかったわよ私もそこまでひどくないわ」
「ほらよっ」
そう言って小さな機械を渡してくる、見た目はスマホぐらいの板にボタンとフックが付いている。
「ウエダこれ」
「ああ」
受け取り、取り付ける。
「バッテリーはいいのかよ」
「死体から剥ぎ取るわよ」
「それがいいかもな」
「ほら行くわよ」
武器屋を後にする。
「さて後は水に食糧、それにマントね」
「なあこれってなんだ」
そう言ってスマホ状の板を見せる。
「ウエダのいたところにはなかったの」
「これみたいな通信機器はあったんだが」
「それすごいじゃない、まぁそれはおいておくとして確か携帯式地場フィールド発生装置だったかしら、銃弾をそらす優れものよボタンを押して1分は持つわね」
「すごっ」
かなり便利そうな道具だ。いつでもボタンを押せるように腰のベルトに引っ掻けておく。
「で最後は水とかだけどさっさといかないと日がくれるわよ」




