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異世界学園いざなぎ高校園芸部  作者: 桂虫夜穴


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9/13

9、パッ、パラレルワールド⁉︎

放課後。


"ガラッ"


ヨッシーが部室の開き戸を勢いよく開けた。


「わっ!」


ヨッシーが叫んだ。


「何だ?どうした?

あちゃあ...そう言う事か。」


「駄目だったらしいな。

それにしてもう、どうやって入ったんだ。

校門は閉まってたはずだぞ!」


七海の質問に七草が乗っかった。



「そうだ!肛門は本来締まっているものだ。

そうせんと、排泄物が

ダダ漏れになってしまうからな!」



「ナクサッ!汚ねーだろ!

そんなんで話しを混ぜチラかすな!

今、彼女は困難な問題に直面してるんだ。

ふざけるのは明後日にしておけ!」


「悪かったよ。しかし、せめて明日にしてくれ!

おふざけ解禁は....」


「お二人!もう、いいてすか!!そのくらいで…

それで、どうだったのかしら?

ご自宅の方は...

えーっと...それと..そろそろ、名前を伺って

よろしいかしら?」


部長が落ち着いた口調で質問した。

彼女は角席でうなだれていたが、静かに応えた。


「私の名前は...

彼岸花 美咲と言います。」


「何ーーっ!

何だか、私の春野 七草と対をなす様な名前だな!

親は、どんなつもりで付けたんだ!

彼岸花が美しく咲くって、何か、短絡過ぎんか

も少し捻りが欲しいところだ。

それに関しては、私も同じだからな。

同情するよ。」


「そんな事ないだろ。

女優の浜辺美波ちゃなんて良い例だる。

浜辺の美しい波だよ。

シンプルかつ美しい名前だ。

何より彼女の人となりが素晴らしいから

その名前を、さらに美しいものに

高めてるんだろうな。

結局、名前も、その人の生き方で

良くも悪くも印象が、変わってしまうって事だ。」


「ハハッ!ありがとうございます。

でも、私

この名前、気に入ってるので大丈夫ですよ!

それと、侵入経路は

裏手の林の方の柵を乗り越えて来ました。

後、自宅の方は存在していたのですが

ピンポンしても誰も出て来ませんでした。

母は専業主婦ですから、いるはずなんですけど…

あと、決定的なのは表札が違っていました。

あっ、そうだ!七草さんの苗字⁉︎ 」


「春野だけど...」


「そうでした!

表札の名前には「春野」と記してありました。

これは、何を意味しているのでしょうか?」


「美咲さんは、七草と対を成す存在。

そして、彼女以外、総入れ替えって事か?」


「美咲から、すればな。

私達から、すれば、彼女だけって事だ。」


「その様...ですね。」


「ナクサ!アンタもう呼び捨てかい!」


「当たり前だ!ちゃん、さんなんて

空々しくて言ってられるか!」


「まっ、いいか…

それで、電話はどうなんだい?

メールでもいいけど...」


「やってみたんですけど。

親も友人も繋がらないです。

電波は、生きてる様なんですけど…

アプリも開けるし。

ここの電波とも交互性は、ある様なんですけど

肝心の向こうの人との繋がりが

完全に遮断されてしまいました。」


「こりゃ厄介だな。

…と、言う事は…やっぱりアレか…」


「ああ…アレだな…」


「パラレルワールド!」

「パラレルワールドでしょ!」

「パラソルワールド!」

「ディズニーワールド!」


「あーっ、もうっ!

ナクサと七海は相変わらず!

もう、ふざけてるんだろ!そこっ!

何だ!ナクサのパラソルワールドって?

パラソルは日傘だぞ!アンブレラが雨傘だ。

違いわかってて言ってるのか!

七海は行った事もないのに

もう、ディズニーを語るな!口にするな!

しかも、ディズニーワールドはアメリカ!

フロリダ!かけ離れとるが、ちゃんと存在しとる!」


「ヨッシーさん…その辺で…」


「あ….ああ…スマン…興奮して…

話がまた、横道に…」


「横道に、それ過ぎなんだよ。

アメリカまでって…」


「今、そこじゃなーーい!」


「まぁ、とにかく………

えっ………何の話でしたかしら…」


「パラレルワールドだ!」


「そっ、そうでした…」


「向こうの世界でも親や友人は大騒ぎしてるぞ!

捜索願いが出てるかもな。」


「七草さん!

今、美咲さんは不安で堪らないんですよ。

それを煽る様な発言は謹んで下さい!

それに、パラレルワールドが

存在するかもしれないのですよ。

それだけで大変な事なんです。

それに、今わかっているのはそれだけなんです。

もっと、大変な事が

こちらでも起きる可能性だってあるんですよ。」


「そっ、それは嫌だな。

この間、異世界に行ったばかりなのに

何でこう、立て続けに厄介な事が起きるんだ。

七星なら、こんな時、ビシッと

科学知識とやらで解説してくれるんだがなぁ…

あっ、そうだ!チョン君…何か、わからんのか?」


「ええっ!俺ですか?」


「君しか、おらんだろ!

この園芸部、唯一にして最強の天才なんだから!」


「いや..最強でもないし、天才でも、ないですよ。

それに、俺の、得意分野はタイムリープ…

時間移動理論の方ですから...

でも、何かしらの空間のねじれなり歪みが

この界限で発生したと言うのは

考えられるかもしれませんね。

やはり、七草さんを始め皆さんの守護神の力が

何かを及ぼしているのかもしれません。

しかし、これは、あくまでも

俺の推測に過ぎませんが..」


チョン君が話し終えても、みんなはまだ

チョン君に注目している。

黙って、固唾を飲み何か待っている様子だ。


「どっ、どうしたんですか?

もう、話し終わりましたよ。

もう、何も出てこないですよ。

みなさん、どうぞ、話しを続けてください。」


「いやっ!無いんかーーい!

チョン君!みんな、待っとったんよ。

話の締めに「借じるか信じないかっ!」って

言いながら斜め上を指差し

遠くを見つめるところを...

難しい事を語った後は必ずそれが来るんだよ!

部長だってやるんだよ!

もう!しょうがない!

部長!ちょっと、お手本見せてあげて!」


「アイアイサー!

わっかりましたーーっ!」


椅子から勢いよく立ち上がった部長を

ヨッシーが堪らず制した。


「いやっ!

もう、部長!いいから!それ、いらんから!

話の方をすすめろよ!

そんな事、やってる場合じゃないだろ!」


「そっ、そうですか..残念...」


「部長!やりたかったんかーーい!」





「みんな、気が済んだか…本題に戻るぞ!」


「はっ、はい…」

「はーい!」

「へーい!」



「みんな…

もう、この不可解な話を現実として受け止めて

解決の糸口を探ると言う事なんだな。」


七海が冷静に、みんなに問いかけた。


「そうだな。

私達はタイムリーパーを目の当たりにして

友として語り合ったんだ。

今更、異世界くらいで動揺するこたはないよ。」


そう言う、ヨッシーの瞳が爛々と輝いた。


「ヨッシー!アンタも部長と同じ口だね。

SFだ、タイムリープだってーと

すぐに大乗り気になるんだから

浮ついた気持ちで関わって来るんじゃないよ!」


「わっ、わかってるさ!

私だって心配してるんだよ。

だって、こっちの世界で彼女が頼れるのは

私達だけ何だよ。

響察だって手の施しようがないよ。

何とか、私達で元の世界に戻してあげようよ。」


「ああ、そうだな。

想いはみんな同じだろう。

しかし難解だぞ。この問題は…..

私は気安めなんて言わない。

でもやれるだけの事はやろう。

後、今夜はウチに泊まりなよ。

勝手知ったる我が家だろ

ウチの親なら物分かりいいから心配しなさんな。」


「ううっ..。七草さん。

ありがとうございます。

以外と優しいんですね。」


「以外とは、余計だ。

アンタこそ以外と口が悪りぃな!」


「ハハッ!すいません。」


美咲も少し不安な気持ちがほぐれたようだ。

泣き顔が笑顔に変わった。


「わー!いいんだあ。

私も久しぶり泊まりたいよぉ!」


「ヨッシー!そうくると思ったよ!

でも、アンタのデカいケツに入る

替えのパンツはねーよ!」


「いいよ。ママにもらうもーん!」


「誰のかーちゃんだよ!」


「そだねーっ!」



続く

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