8.七草のおふざけと真意
昼休みの部室。
「大丈夫だったのかね?」
「ああ、そうだな。戻って来てないって事は
大丈夫だったのかもな。」
「でも、何だか、七草に雰囲気が似てたな!」
「何っ!私は、あんな貧相な胸をしとらんだろ!」
「そこは、どうでもいいしっ!
アンタも充分貧相だよ!」
「ヨッシー!アンタがデカ過ぎるだけだろ!
見てろよ!その内、重力に耐えかねて
ドンドン垂れてくるからな!
仕舞いには、ナスビみたいになって地面を
引きずって回る事になるよ!」
「そんな事あるかーっ!
痛くてたまらんだろ!」
「もう、何の、話しをしているのですか?
今朝の彼女の心配を
してあげてたのじゃなかったのですか?
話しが脱線し過ぎです。」
「何言ってんだ!
ヨッシーだけじゃないぞ!
部長の方がヨッシーより、デカいんだから
深刻だろ!
地面につく程じゃなくても歳と共に
垂れてくるぞ!」
「そっ、そんな…
怖い事、言わないで下さい。
その為の、鍛錬はしています。
大胸筋を鍛えるトレーニングや
就寝中の横流れを防ぐ効果のある
ナイトブラなども着用しています。
予防策は色々、講じています!
…っ、て、何の、話しなんですか?
だから、それじゃないって、言ってるのに!」
「ハハハッ!部長もすぐ、ムキになるからな!
でも、良かったな!七海!
部長、アンタの為に頑張ってるってさ!」
「えっ!あっ、俺⁉︎ 」
「俺…って!
アンタ!人事じゃないだろ!
アンタのパートナーの重大事だよ。
アンタも親身になってやらんと!
いずれ正式にアンタのものになるんだから…
部長ともども…オッパイも一緒に嫁いでくるんだよ。」
「何か、変な言い方だなぁ…」
「そんな次元の問題じゃないぞ!
もっと、真剣になれ!
その時の為にも、バストアップマッサージとか…
色々、あるだろ!
アンタも、お手伝い出来ることが…」
「ああ、それなら、やってるよ。」
「何っ!やっとるんかーーいっ!」
「七海君!(怒)
余計な事は言わなくいいのっ!」
「あっ、ああ、そうだな。千晴、すまん!」
「アンタら本当、怖えーよ!
私は冷やかしたつもりなのに
いつも、それを越えてくるからな。」
「ちょっと、お手伝いして貰っただけです!」
「だけって、部長!
アンタら、それだけで済まんだろう。
バストマッサージの後のチョメチョメ延長線!
あー、嘆かわしい!」
「ナクサ!大概にしろっ!
二人のそこの話しに要らぬ口出しするなって
前も言ったはずだぞ!
それは、二人の問題だ。
私らが、とやかく言う事じゃない!」
「ハイハイ…わかりましたよ。
アンタの胸は私が支えてあげるよ!」
「ナクサッ!」
「ヒェ〜〜ッ!」
"ガラッ!"
七草は鉄扉を開け、外へ飛び出した。
「相当、戸惑ってるな。」
「えっ?ヨッシーさん!
どう言う事ですか?」
「本人が一番感じてるって、事だよ。
自分に、似過ぎているって、内心わかってるんだ。
容姿は、体型くらいのもんだけど…
内面だよ。
彼女はアウェイで、おとなしい素ぶりをしてるけど
ナクサと同じ感性を持ち合わせている。
きっと、シンパシーを感じたんだ。
だから、あんな風に、私達や自分自身を
誤魔化してるんだよ。
おふざけや、突拍子もない話をして
彼女の話題を避けようとしてるんだ。
挙句に部室外逃亡だ。」
「まぁ、そんなにですか…
やはり、大変な事が起きていると言う事ですか?」
「そのようだな…
七草は、それを肌感覚で感じとったんだろう。
彼女から直接、受けとったんだ。
お互い、その事を意識もせずに…」
「うーん…いよいよ、覚悟しなければ、ならならいと言うことですかね?」
「ああ、そのようだな。」
続く




