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異世界学園いざなぎ高校園芸部  作者: 桂虫夜穴


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4、世離れした豪華過ぎるお弁当

そして昼食。


「何だ⁉︎ それ?

そんなん、弁当って言えるのか!

風呂敷包みで漆塗(うるしぬ)りの重箱に

和洋中の豪華な料理が

無理やり詰め込まれとるじゃないか!

そこ!伊勢海老の尻尾とヒゲが

はみ出とるぞ!

ウチのお節料理より、よっぽど豪華じゃないか!


何か、最近、コソコンと二人だけで

昼飯、食っとると思ってたが

そう言う事だったか!

やっぱり、世離れしてるよ。この、お嬢様は!

たまげたよ!」


「そっ、そんな、七草さん!

そうやって、皮肉混じりな事を言われるから

「嫌だったのですよ!

でも...いつもの夕飯のオカズを

お弁当用に取り分けて

アレンジして入れただけです!

大袈裟ですよ!」


「こ、これが、いつもの、夕飯のオカズ...

マッ、マジか...

日頃から、どんな、晩飯食っとるんだ?

この武家ファミリーは?

日常が、私らのスペシャルディナーを

果てしなく凌駕しとるじゃないか!」


「ナクサ!アンタ、文句タラタラ言いながら

何んで!伊勢海老を、ゲットしてんだよ!」


「アレッ!いつのまに?」


「...うんな訳ねーだろうがっ!

伊勢海老が飛び跳ねて

アンタの手の平に乗っかった!...ってかーっ!

…んな事、ある訳ねーだろ!

しゃべくりながら

ジワジワ指を伸ばしてただろっ!」


「ゆっ、指が勝手に...」


「それも、ないっ!

とにかく、一旦、戻せ!

もう、見てしまったんだ。

みんなも食いたいだろ!

部長から(おごそ)かに分けていただこう。」


「だから、ヨッシーさん!大袈裟ですよ!

私と七海くんは、いつも頂いてますから

他の皆さんに分けてさしあげます。

ハイ!どうぞ!.....

七草さん...慌てない!

エビさんは、逃げたりしまさせんよ!」


「オオッ!うめぇ!

おにぎりと相性バッチリだ!」


七草は満面の笑みで、ご馳定を頬張った。


「それ、うどんじゃなかったか!」


ヨッシーツッコミ!


「それは、うどんセットの領域だ。

これは、トッピング問題だ。」


「アンタだけの問題だろ!」


「おにぎりに伊勢海老と言う

トッピング最高峰が乗っかってしまったのだぞ!

これは、大問題だ。重大事だ!」


「普通は、あり得んがね!

わざわざ、おにぎりに乗せんで

ダイレクトに頂きたいがな!」


「甘い!ヨッシー!

相変わらずアンタは詰めが甘いよ!

「エビむす」だよ!これは!

おむすびの最高峰だよ!」


「天むすか、モー娘。みたいな言い方だな!」


「キターツ!そうだよ。ヨッシー!

天むす、モー娘。...に、エビむす!

そうなりゃ!三大おむすびの揃い踏みだよ!

最高一一っ!」


「そうなっとらんし!

「モー娘。」は、「おむすび」じゃない!

しかも、アンタずっと

「おにぎり」って、言ってたクセに

突然、おむすびに急ハンドル切っただろ!」


部長が二人を制した。


「まぁまぁ、その辺で…美味しく頂きましょう。」


「おっ!チョン君の弁当は短亀ちゃんのお手製か..

こっちは、質素だな。」


「ええっ!何ですか?七草先輩...

突然そんな事...

折角、短亀が手作りしてくれたのに…

いいじゃないですか!

おいしいんだから....」


七草の要らぬひと言に

チョン君が不満を述べると短亀ちゃんも反応した。


「これが普通ですっ!(怒)」

部長さんの、お弁当が異常なんです!」


「ええっ⁉︎ 異常って!それは、あんまりです。

普通と異常の境界線って、どこにあるんですか!

そんなの、おかしいです!

どんな食材であろうと

お弁当は、お弁当のはずです!」


「もう、それくらいにしとけよ!

折角の、ご馳走が台無しだ。

最後の晩餐になるかもしれんのだぞ!」


「七海!怖え一事言うなよ!

それに、まだ、真昼間だぞ!

晩餐じゃねーだろが!晩じゃねーっ!」


「そうだな。はははっ!」


「そうだよ!ハハハハッ!」



続く

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